【ユーチューバー入門】は、親子で一緒に「YouTuber」のような動画を作って楽しむ方法を解説する連載です。同時に、インターネットを安全に使うための知識も身に付きます。毎週月~金曜日更新。
ストーリーボード
ストーリーボードで動画の構成を考えるには
基本的な動画の構成を知ろうでは動画の基本的な流れを紹介しました。実際に動画の流れを考えるときには「ストーリーボード」を使うと考えやすくなります。使い方をしっかりと理解しましょう。
ストーリーボードって何?
ストーリーボードとは、動画の流れに沿って内容を書き込んだ設計図のようなものです。動画の場面を描く部分と、話す内容を書き込む部分に分かれています。
基本的な動画の構成を知ろうで解説した基本の流れを参考にする場合は、4つの場面に分けて4コマ漫画のように書き込んでみましょう。
HINT ストーリーボードのテンプレートを使ってみよう
ストーリーボードは、真っ白い紙に書いても問題ありません。なお、このレッスンで使っているストーリーボードは以下のWebページでPDF形式のデータをダウンロードできます。自宅にプリンターなどがあれば、印刷して利用してみてください。
ストーリーボードを書いてみよう
ストーリーボードを書くときは、重要な場面を描いていきましょう。流れごとに重要な場面を事前に描いておくことで、効率よく撮影できるようになります。
また、各場面でどんなことを話すかを順番に書き込んでおきましょう。番号を振って、話す内容を書き込んでおけば、撮影するときにどんなことを話すかで迷うこともありません。
以下はお手本動画向けのストーリーボードの例なので、参考にして作ってみましょう。
ストーリーボードの例
ポイント
- 大切な場面を書き込む
- 話す内容を順番に書き込む
HINT 絵はだいたいでOK!
ストーリーボードでは各場面を描き込みます。絵は、上手でなくても問題ありません。絵を描く中で、自分の撮影の様子をイメージすることが最も大切です。もちろん、絵が得意なら、詳しく描いてみましょう。
「起」のあいさつでは何をする?
動画の始まりでは、まずあいさつからはじめてみましょう。ユーチューバーさんの動画でも、簡単な自己紹介や名前を名乗るところから始まることが多いです。
動画を初めて見る人にとっては、第一印象が大事なので、きちんとしたあいさつが重要です。オリジナルのあいさつを考えてみるのもいいでしょう。
やることの例
- 元気よくあいさつ
- ユーチューバーとしての名前を言う
- 動画の内容紹介
話すことの例
- 「こんにちは!」
- 「ユーチューバーの〇〇です!」
- 「これからマジックを見せます」
HINT ユーチューバーのように名前を考えてみよう
個人情報を守るためには、動画で本名などは名乗らないようにしましょう。ユーチューバーさんも、専用の名前を用意していることがほとんどです。動画の中で名乗る名前を考えてみてみましょう。
「承」のマジック披露では何をする?
この連載で作る動画では、ストローマジックを披露します。挨拶が終わった後に、ストローマジックをやってみせるという流れになります。
マジックを披露するときには、「3・2・1」などとカウントダウンするのもオススメです。事前にうまくマジックができるかどうかを練習してから撮影に臨みましょう。
やることの例
- マジックをやる前に指などでカウントダウン
- 隠し持っていたストローを出す
話すことの例
- 「よく見ていてくださいね」
- 「3・2・1・・・、じゃーん!」
- 「何もないところからストローが出てきました!」
HINT ストローマジックって何?
ストローマジックは、ストローを隠し持ち、突然登場させるというものです。ストローを切っておくなど、事前に準備が必要です。
「転」のマジックの説明では何をする?
ストローマジックの披露が終わったら、次にマジックのタネあかしをします。隠し持っていたストローを見せたり、なぜ突然現れたように見えたのかを解説したりします。
ストローをアップにして、ストローに施した下準備などをわかってもらうようにしましょう。
やることの例
- 手元をアップで見せる
- ストローマジックの仕組みを見せる
話すことの例
- 「タネあかしをします」
- 「このようにストローに切り込みが入っていて」
- 「クルクルと丸めて握っておくのです!」
「結」の終わりの挨拶では何をする?
ストローマジックのタネあかしが終わったら、次は最後のあいさつです。始まりのあいさつと同様に、最後のあいさつも大切です。動画を見てもらったことへの感謝を伝えたり、感想を聞いたりしてみましょう。
やることの例
- 感想を聞く
- 元気よくあいさつ
- 手を振る
話すことの例
- 「どうでしたか」
- 「今回の動画はここまで!」
- 「また見てね!」
HINT アレンジしてもいい
ここで紹介したものはあくまで一例です。各場面でやることや話すことの参考にしてください。同じストローマジックでも、話すことを変えることもできます。重要なことは、各場面で何を伝えたいのかを決めておくことです。
Point ストーリーボードで決めておけばスムーズに撮影できるようになる
ここではストーリーボードの書き方や実際にどんなことを描いたり、書き込んだりしたらいいのかを紹介しました。いきなり動画を撮ろうとしても、うまくいかないことが多いといえます。頭の中で決めておいたものを、ストーリーボードを使ってかたちにすれば、編集作業がスムーズになり、動画が作りやすくなります。納得がいくまで、丁寧にストーリーボードを書いてみましょう。