甘えん坊「もも」との華麗なる(?)日々
座りっぱなしは健康によくないそうですが、職業柄、どうしても座っている時間が長くなります。気づくと数時間パソコンの前に座りっぱなし、といったことが以前はしばしばありました。集中すると時間の経過に鈍感になるのですね。
そんな生活を変えてくれる存在が、今から6年前に現れました。トイプードルの「もも」が我が家の一員になったのです。ご飯やおやつの世話、飲み水の補充、トイレの後始末......。犬のいる生活は、私にちょこちょこと動く機会を与えてくれます。こうして、座りっぱなしの生活から、自然と脱却できました。
もっとも、ももに集中力をそがれることもたびたびです。仕事机の下に回り込んで「遊んで」「かまって」と私の足をつついたり、無視しているとそのまま膝に飛び乗って、キーボードを打つ腕にアゴをのせて「くぅー」と寝息を立てながらふて寝したり。そんなわけで、以前に比べて原稿執筆に時間がかかっているかもしれません。できる編集部のみなさま、ごめんなさい(笑)!
「犬見知り」克服のために幼稚園へ
さて、ももはとても飲み込みが早い犬で、お手やお座りなどの芸事も、生活のしつけも、教えるとすぐに「できる」ようになりました。しかし、1つどうしても「できない」ことが。散歩で出会うほかの犬と、なぜか上手に遊べないのです。
遊ぶどころか、慌てて逃げ出す始末です。そのくせ、ほかの犬が通り過ぎると、そっとその後を追い掛けようとします。上手に遊べないけれど、友達は欲しいのでしょう。
最初の1年は、公園やドッグランなど犬の集まる場所に積極的に連れ出したのですが、犬見知りはなかなか治りません。気をもんでいたある日、家から少し離れたところに「犬の幼稚園」を発見! 話を聞いてみると、人間の幼稚園のように犬同士を楽しく遊ばせてくれるとのこと。ここなら友達ができるかも! という期待を抱いて、とりあえず週に1回通わせてみることにしました。
すると、徐々に顔見知りの犬が増えていき、いつの間にか犬同士で遊ぶことが「できる」ようになったのです。それから5年たった今も、ももは月1回くらいのペースで幼稚園に通い、遊ばせてもらっています。引っ込み思案は相変わらずで、散歩で出会う犬と遊ぶことはありませんが、逃げ出すこともなくなりました。もも、えらい! たいした進歩です!
もものおかげで1冊「できた」!
こんなももですが、昨年執筆させていただいた「できる イラストで学ぶ 入社1年目からのExcel VBA」に実は深く関わっています。この本には先生と生徒のキャラクターが登場しますが、先生として登場するのが、ももと同じトイプードルの「プー助」なのです。
生徒役はプー助の飼い主で、社会人になり立ての裕太くん。2人はExcel VBAを学ぶ合間に散歩したり、レストランに行ったりと、仲良く日常生活を送っています。そんな数々のシーンの描写に、ももとの日々の生活や出来事がとても役に立ちました。
ももは、今や我が家にとって掛け替えのない大切な家族です。このままずっと元気でそばにいてくれることを願っています。あ、でも、仕事のジャマはほどほどにしてね。
筆者の愛犬、トイプードルの「もも」。6歳になりましたが元気いっぱいの甘えん坊です。
きたみあきこ
東京都生まれ、神奈川県在住。テクニカルライター。
お茶の水女子大学理学部化学科卒。大学在学中に、分子構造の解析を通してプログラミングと出会う。プログラマー、パソコンインストラクターを経て、現在はコンピューター関係の雑誌や書籍の執筆を中心に活動中。
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主な「できるシリーズ」の著書