普通なら接点を持てない意外なコンテンツを発掘

インターネットには1人の人間が一生かかっても見きれないほどのコンテンツがあるはずですが、普通に利用していて見える範囲は、それほど広くありません。しばらく利用していると、SNSや動画サービスも見飽きてしまうのではないでしょうか。

今回紹介するのは、膨大な量のコンテンツをランダムに掘り起こして見せてくれる3つのサービスです。普通に利用していては絶対にたどり着けないであろう未知のコンテンツが次々と目の前に現れることに、いつのまにか病みつきになってしまう...かもしれません。「もうネットにも飽きたなー」というときに試してみたら、自分が知らなかった世界の広さに驚くことでしょう。

YouTubeの動画をランダムに再生する「default filename tv」

default filename tv

YouTubeは、ユーザーが見ている動画と関連性の高い動画や人気の動画を次々とおすすめしてきますが、「default filename tv」は、カメラのファイル名そのままでアップロードされたような(撮ったままの無編集と思われる)動画を、次々とYouTubeからランダムにピックアップする動画プレイヤーです。

再生される動画は、知らない国の知らないイベント、どこかの家庭のホームビデオ、激しく手ブレした何ということもなさそうな日常の風景の動画など、わけのわからいものが大半です。見るとはなしに見ているとなぜか止められない、不思議な魅力のあるサービスです。

default filename tvはEverest Pipkin氏による個人サービスです。サーバーが重く、利用しにくいこともあるようです。

いつまでもどこかを歩き回る「Street View Random Walker」

Street View Random Walker さまよえる私

Googleマップの「ストリートビュー」も無限のコンテンツを持つサービスといえ、その風景から場所を当てる「GeoGuessr」というゲームも登場しています。ここで紹介する「Street View Random Walker」は、ストリートビュー上を自動的に歩き回る(視点を移動し続ける)様子を、ただ眺め続けるサービスです。

東 信伍(あずま)氏による個人サービスで、2019年の6月に東京・秋葉原を出発後、現在も日本のどこかを歩いている様子が見られます。東氏のブログ「Image Club」で、開発の経緯と、GoogleマップのAPI利用料金が大変であることが紹介されています。

Googleストリートビューを自動操縦して永遠にさまようページを作った - Image Club

知らない記事が次々と出るWikipediaのランダムアクセス

http://ja.wikipedia.org/wiki/Special:Randompage

上記のURLにアクセスするたびに、Wikipedia(日本版)にある記事からランダムに1件が表示されます。編集部で最初にアクセスしたときに表示されたのが、上記の「リベルテ144時間」。何だそれは...??

異常に充実した記事も多く、時間が無限に消費できてしまうWikipediaですが、普通に探していても絶対選ばないであろう記事がどんどん表示され、世界(上記では日本語圏だけですが)の広さを思い知ることができます。