※この記事は、インプレス刊の書籍「できるテレワーク入門 在宅勤務の基本が身に付く本」から抜粋しています。
チャットツール
代表的なチャットツールを知ろう
Microsoftアカウントが使える「Teams」
Microsoftが提供するチャットツールです。個人とグループでのチャット、1対1およびグループでの音声/ビデオ通話、画面共有、ファイル共有(1人2GB、共有10GB)などの機能が使えます。
Microsoft 365のサービスと連携できる有料版と基本機能のみが使える無料版の2種類があります。無料版はWindows 10のサインインにも使われるMicrosoftアカウントがあれば、すぐに利用できます。Excelの表をTeams上で共同編集できるなど、Office製品との親和性が高いのも魅力です。
HINT スマートフォンやタブレットでも使える
チャットツールの多くは、いろいろなプラットフォームで動作するように作られています。ブラウザーで利用できるのはもちろんのこと、パソコン用のアプリ、スマートフォンやタブレット用のアプリも用意されています。
テレワークでは自宅のパソコンや個人所有のスマートフォンを使うこともありますが、ほとんどのツールが機種やOSなどの動作環境を問わず、使えるようになっています。
Gmailから手軽に使える「Googleハングアウト」
グーグルが個人向けに提供しているチャットツールです。個人とグループでのチャット、1:1およびグループでの音声/ビデオ会議、画面共有などの機能が使えます。法人向けとなる有料のGoogle AppsのサービスとGooglelアカウントで使える個人向けの無料のサービスの2種類があります。Gmailの画面からもチャットができるため、手軽に使えるのが魅力です。
なお、より新しいサービスであるMeetやChatなどもありますが、本書「できるテレワーク入門」では、より汎用的なのGoogleハングアウトの使い方を紹介します。
連携可能なサービスが豊富な「Slack」
急成長を遂げた米国企業のチャットツールです。個人とグループでのチャット、1対1およびグループでの音声/ビデオ会議、画面共有、ファイル共有などの機能が使えますが、連携できる外部のサービスが豊富でアプリを追加することで、さらにいろいろな機能が使えます。
有料版と無料版があり、無料版ではビデオ通話が1:1のみに限られたり、画面共有ができなかったり、検索できるメッセージが10000件に限られたり、外部サービスとの連携できるアプリが最大10個までに限られます。
HINT 有料版と無料版のどちらを使えばいいの?
チャットツールは、基本的に無料で利用できます。このため、小規模な企業であれば、無料版でも問題なく、テレワークに活用できます。ほとんどのツールが無料版から有料版へ移行できるので、まず、無料版で利用を開始し、足りない機能がわかってきた段階で、有料版への移行を検討するといいでしょう。
Point どのツールを選べばいいの?
チャットツールには、いろいろなものありますが、基本的にはコミュニケーションをする相手と同じものを使います。このため、社内ですでに使っているツールがあれば、それと同じものをテレワークで使うパソコンにインストールします。はじめて導入する場合は、機能や費用を比べて社内で検討するといいでしょう。
ただし、社外の人との連絡に使いたいときは、その人が使っているのと同じツールを利用する必要があります。このため、パソコンに複数のツールをインストールして使い分けなければならないこともあります。主なツールの基本的な使い方を確認しておくと安心です。