機能の利用状態を確認し、必要な機能だけを使おう
スマートフォンは多機能なぶんバッテリーの消費量が大きく、作業をしているとバッテリーがあっというに減ってしまうことがあります。
バッテリーを長持ちさせるために重要なのは、必要のない機能をオフにしておくことです。画面の明るさや通信時のネットワークモードなどの設定を見直して、余計なバッテリー消費をしないようにしましょう。
特にバッテリーを消費しやすいのは、無線LANやGPS、Bluetoothといった通信系の機能です。これらは、必要のないときにはこまめにオフにしておきましょう。主要な通信機能の状態の確認やオン/オフの切り替えは[電源管理]ウィジェットを利用することで、ホーム画面上から行うことができます。
画面の明るさと消灯までの時間を変更する
1.[設定]を起動する
2.画面の明るさの設定を開始する
3.画面の明るさを設定する
4.画面消灯の設定を開始する
5.画面消灯までの時間を設定する
ネットワークモードを変更する
1.ネットワークの設定を開始する
2.モバイルネットワークの設定を開始する
3.ネットワークモードの設定を開始する
4.ネットワークモードを変更する
[電源管理]ウィジェットを確認する
1.[電源管理]ウィジェットで機能の状態を確認する
[ヒント]外部バッテリーも利用しよう
いくら設定を見直してバッテリーの消費を抑えても、節約だけで延長できる動作時間には限界があります。さらに動作時間を延ばしたい場合には、外部バッテリーの購入を検討しましょう。外部バッテリーには、スマートフォンのカバーとして装着できるタイプ、単3電池を利用できるタイプ、大容量タイプなど、さまざまな製品があります。機種によっては利用できないバッテリーもあるので、購入前にバッテリーのメーカーのWebサイトなどで対応を確認しましょう。
[ヒント]設定変更は使いやすさも考えて
画面は暗いほうがバッテリー消費を抑えられますが、太陽光の下では、液晶が暗すぎると文字を読むことができません。使いやすさも考慮して、適切な明るさに設定しましょう。
[ヒント]「WCDMA」「GSM」ってなに?
スマートフォンの機種やキャリアによっては、利用するモバイルネットワーク(携帯電話の通信方式)を選択できることがあります。「WCDMA」は「第3世代(3G)」と呼ばれる通信方式の一種で、NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルが利用しています。そのため機種によっては、第3世代の通信方式を指して「3G」と表示されることもあります(auは「CDMA2000」という第3世代の通信方式を利用しています)。「GSM」は、「第2世代」と呼ばれる通信方式です。GSMは世界各国で幅広く使われていますが、日本では採用されていないため、日本国内で利用するときにはGSMを利用しないようにすることで、バッテリーの消費を抑えることができます。
[ヒント][電源管理]ウィジェットでできること
[電源管理]ウィジェットは無線LAN、Bluetooth、GPSの各機能と、機内モード、マナーモード、画面の回転という、切り替える機会が多い機能の状態を確認できます。ホーム画面に表示されていない場合は、ホーム画面でメニューボタンを押し[追加]-[ウィジェット]-[電源管理]をタップすると表示できます。
[ヒント]設定をまとめて管理できる[MySettings]
バッテリーの消費を抑えるためには、場面に合わせて、こまめに設定を変更することが重要です。とはいえ実際には、何度も設定を変更するのはめんどうなものです。そこで、主要な設定項目を一覧表示し、簡単に変更できる設定管理アプリ[MySettings](無料)を利用してみましょう。[MySettings]は[電源管理]ウィジェットの大型版のようなアプリで、無線LANやGPS、Bluetooth、機内モードなどの状態を確認しながらオン/オフを簡単に切り替えられるほか、画面の明るさ、バックライト消灯までの時間、ネットワークモードといった、このレッスンで解説してきた[設定]内の各項目の状態も表示し、タップひとつでその項目を設定するメニューを表示できます。いちど起動するとステータスバーに表示されるため、いつでも簡単に呼び出して、設定の確認や変更ができます。これならば、こまめな設定変更のための手間を、かなり省くことができます。
[ヒント]自動同期の設定も見直そう
バッテリー消費を抑えるための設定でもうひとつ重要なのが、情報の自動同期に関する設定です。自動同期は便利な機能ですが、ひんぱんに通信を行うため、バッテリーの消費量がかなり増えます。自動同期は利用したままでバッテリーの消費を抑えたいのならば、同期する情報を絞り込みましょう。各アカウントがどの情報を同期しているかを確認し、自動更新が必要ない情報のチェックははずしておきます。Gmailは自動同期したいけれど連絡先の自動同期は不要、というように、細かな設定が可能です。なお、自動同期をオフにするとバッテリー消費は抑えられますが、かわりに情報を読み込むとき(その情報を扱うアプリを起動したとき)にはそれまでの分をまとめて読み込むため、容量が大きいと、しばらく動作が重くなってしまう場合があります。快適さを重視するならば、ふだんは自動同期を利用しつつ、バッテリーが少なくなってきたら自動同期をすべてオフにする、といった使い方が有効です。