那覇市では13時半ごろ開始、14時20分ごろ最大に

月によって太陽が隠される天文現象「日食」が、2023年4月20日(木)に起こります。オーストラリアや東南アジア、南太平洋では珍しい「金環皆既日食」、日本では一部地域で「部分日食」を観測できます。

日本で観測できた日食としては、2020年6月の部分日食が記憶に新しいところですが、2012年5月には金環日食が見られました。とてもドラマチックな現象なので、観測できる地域にお住まいの方は、ぜひ日中の空を見上げてみることをおすすめします。

4月20日に部分日食を観測できる地域は、千葉県の館山市、和歌山県の新宮市、沖縄県の那覇市など、太平洋沿岸に限られます。あらかじめ正確な時刻を調べておき、見逃さないようにしたいですね。

天体望遠鏡などのメーカーとして有名なビクセン(Vixen)では、日食のシミュレーションができる無料アプリ「Solar Book」を提供しています。スマホにインストールしておけば、現在地で日食が見える時刻がすぐに確認できるので、以下の使い方を参考にぜひチェックしてみてください。

アプリのダウンロード

Solar Book

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日本での部分日食の開始・最大の時刻を調べる

1位置情報の利用を許可する

2023年4月20日は金環皆既日食(日本では部分日食)。開始時刻や食の最大をスマホでチェック!

iPhoneの画面を例にします。Solar Bookを起動し、[Appの使用中は許可]などをタップして位置情報の利用を許可してください。その後にチュートリアルが表示されたら、画面右下の[?]をタップして非表示にしておきます。

2日食の一覧を表示する

2023年4月20日は金環皆既日食(日本では部分日食)。開始時刻や食の最大をスマホでチェック!

画面左上にある日食のアイコンをタップします。

3日食の一覧を確認する

2023年4月20日は金環皆既日食(日本では部分日食)。開始時刻や食の最大をスマホでチェック!

日食の一覧が表示されましたが、2023年4月20日は表示されていません。これは筆者の現在地が東京23区だからです。残念ながら東京23区では、今回の部分日食は見られません。そこで、観測場所を那覇市に設定し、部分日食をシミュレーションしてみることにします。画面右側にある飛行機のアイコンをタップしましょう。

4観測場所を変更する

2023年4月20日は金環皆既日食(日本では部分日食)。開始時刻や食の最大をスマホでチェック!

地図をドラッグし、赤い●を那覇市に合わせます。[決定]をタップすると、観測場所として設定されます。

52023年4月20日の日食を選択する

2023年4月20日は金環皆既日食(日本では部分日食)。開始時刻や食の最大をスマホでチェック!

再び日食の一覧を表示すると、今度は[2023年4月20日 金環食]を選択できます。これをタップしましょう。

6部分日食の様子が表示された

2023年4月20日は金環皆既日食(日本では部分日食)。開始時刻や食の最大をスマホでチェック!

那覇市で日食が最大となる時刻と、そのときの日食の様子が表示されました。この時刻を覚えておきましょう。なお、方角は画面右上に表示されている通り、南西となります。

東ティモールでの金環皆既日食を調べる

1観測場所を変更する

2023年4月20日は金環皆既日食(日本では部分日食)。開始時刻や食の最大をスマホでチェック!

東南アジアの国、東ティモールでは金環皆既日食を観測できます。その様子をSolar Bookでシミュレーションすることも可能です。飛行機のアイコンをタップし、観測場所を東ティモールにセットして[決定]をタップしましょう。

2金環皆既日食の様子が表示された

2023年4月20日は金環皆既日食(日本では部分日食)。開始時刻や食の最大をスマホでチェック!

同様に日食の一覧から[2023年4月20日 金環食]を選択すると、見事に皆既日食が起きている様子を確認できました。

なお、日食を実際に観測するときは、肉眼では見てはいけません。「日食グラス」などを使って、安全に観測するようにしてください。