ChatGPTで簡単かつスピーディーに文章を手直しする
さまざまな分野で注目を浴びている対話型AI「ChatGPT」ですが、「どのように使えばいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、実際のビジネスシーンですぐに役立つ質問文（プロンプト）の例を紹介します。
メールやチャット、プレゼンテーション資料に企画書など、日々の業務ではなにかと文章を作成する機会が多いものです。それだけに、「表記ミスがないか気になる」「長文を書くのが苦手」「文章作成をもっと効率化できないか」といった思いを抱く方もいると思います。
そこで検討したいのが、ChatGPTに文章の手直しをしてもらう方法です。ChatGPTを使えば、対話形式で簡単かつスピーディーに文章の手直しを行うことが可能になります。
それでは、実際にChatGPTで文章の手直しを行う流れを見ていきましょう。なお、本記事ではChatGPTの無料版に搭載されている「GPT-3.5」を使用しています。
ChatGPTのWebサイト
ChatGPT: Optimizing Language Models for Dialogue
文章の語尾を統一する
文章の書き方には、語尾が「だ・である」調の「常体」と、「です・ます」調の「敬体」があります。メールやレポート、プレゼンテーション用の資料など、目的や用途に応じて両者を使い分けるシーンは多いでしょう。
しかし、文章を書き進めるうちに常体と敬体が入り混じってしまったり、完成後に語尾を変える必要が出てきたり、といったこともあります。ここでは、ビジネスメールを送る際に語尾を間違ってしまった場合を例に、文章を敬体へ統一する方法を見ていきましょう。
1ChatGPTの質問文を入力する
ChatGPTにログインしたら、以下のような質問文を入力して［Send message］（送信）ボタンをクリックします。
以下の文章をビジネスメール用の敬体に統一してください。
田中様
お世話になっております。できるカンパニーの福山です。
契約の更新が今月末に迫っている。契約の継続について、ご検討いただけますでしょうか？
ご不明点や契約条件の変更をご希望の場合は、お知らせください。スムーズなプロセスをサポートいたします。
よろしくお願いいたします。
HINT質問文の中で改行するには？
ChatGPTのメッセージボックス内で［Enter］キーを押すと質問文が送信されますが、［Shift］＋［Enter］キーを押すと質問文の中で改行できます。
2生成された文章を確認する
生成された文章を見ると、混じっていた常体が敬体に変更されているほか、全体としてビジネスメールに合わせた文面になっていることが分かります。ただし、「田中様」の後の「、」や、「拝啓」なしの「敬具、」などいくつか気になる点もあるので、手直し後の文章を用いる際はしっかりと見直してください。
箇条書きから文章を作成する
メールや資料などに記載する文章の作成は、意外に時間がかかるものです。ここではビジネスメールの作成を例に、箇条書きから文章を生成する方法について見ていきましょう。
1ChatGPTの質問文を入力する
以下のような質問文を入力して［Send message］（送信）ボタンをクリックします。
以下の内容でビジネスメールを作成してください。
送信者：できすぎ商事 中江田
送信先：あれこれ物産 神田様
要件：
新規プロモーション活動の打ち合わせを弊社で10月中旬に実施したい。
都合の良い候補日を教えてほしい。
必要な資料があれば別途送付する。
2生成された文章を確認する
箇条書きから文章が生成されました。こちらも若干気になる点があるので見直しは必要ですが、全体的に整った内容に仕上がっています。
意味を変えずにボリュームを増やす
プレゼンテーション用の資料などを作成する際は、文章にある程度のボリュームが必要となります。しかし、文章をいちから考えると結構な時間を消費してしまいます。ここでは、企画書に添付する資料を例に、短い文章のボリュームを増やす方法について見ていきましょう。
1ChatGPTの質問文を入力する
以下のような質問文を入力して［Send message］（送信）ボタンをクリックします。
企画書に添付する資料を作成します。
以下の文章に情報を追加して、700文字程度の文章にしてください。
熱中症予防としてはこまめな水分補給が重要。特に塩分と糖分を含んだ水分補給が効率的。
2生成された文章を確認する
短い文章から、内容を補足する約700文字の文章が生成されました。ただし、文章中の各種情報に虚偽がないかなどをしっかりと確認した上で利用してください。
このように、ChatGPTは簡単かつスピーディーに文章を手直しするサポートも行ってくれます。ただし、ChatGPTが生成した文章には誤記や誤った情報が含まれている可能性もあるため、しっかりと確認を行うようにしてください。
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