2024年(令和6年)分の確定申告はクラウド会計ソフトで
2024年(令和6年)分の確定申告の受付が、2025年2月17日(月)からスタートします。期限は3月17日(月)までです。
副業を始めたものの、確定申告の準備に頭を悩ませていませんか? 本業以外の収入がある場合、確定申告が必要になりますが、クラウド会計ソフトを使えば、経理の知識が浅くても安心です。
帳簿づけから確定申告まで、すべての作業をスマートに管理できるクラウド会計ソフト。この記事では、人気の6つのサービスである「マネーフォワード クラウド確定申告」「弥生会計オンライン」「タックスナップ」「freee会計」「フリーウェイ経理Lite」「円簿会計」を比較し、あなたの働き方にあったベストな選択肢を紹介します。
クラウド会計ソフトとは?
クラウド会計ソフトは、インターネット上ですべての作業が完結する会計サービスです。
インターネットにつながる環境さえあれば、どこからでも、どの端末からでも利用できるのが特徴です。ほとんどのサービスが、パソコンだけでなくスマートフォンでの利用にも対応しています。スタート時の初期費用はかかりませんが、月々もしくは年間での利用料金が必要になります。
主要6社の特徴と機能比較
冒頭で紹介した6つのサービスの特徴を一覧にすると、以下の表のようになります。
◎:特に優れている、◯:対応、△:一部対応、×:非対応
ソフト名 | 特徴 | 料金(税込) | 自動仕訳 | 銀行連携 | レシート読取 | 請求書作成 | スマホ対応 | インボイス対応 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マネーフォワード クラウド確定申告 | 中小企業向け、豊富な連携機能 | 10,800円/年~ | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ | ◎ |
弥生会計オンライン | 青色申告に強み、サポートが充実 | 27,800円/年~ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
タックスナップ | スマホで簡単、スワイプ仕訳機能 | 11,760円/年~ | ◎ | ◯ | ◎ | △(予定) | ◎ | ◯ |
freee会計 | 初心者向け、簡単な操作性 | 11,760円/年~ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ |
フリーウェイ経理Lite | 無料、シンプルな操作性 | 無料(企業版は有料) | × | ×(有料版のみ) | × | △ | × | × |
円簿会計 | 無料、機能・期間限定なし | 無料 | × | △ | △ | × | 〇 | 〇 |
マネーフォワード クラウド確定申告(年間10,800円~)
さまざまな外部サービスとの連携が強みで、銀行口座やクレジットカード、決済システム、POSレジなど、多岐にわたるサービスと簡単に連携できます。
弥生会計オンライン(年間27,800円~)
会計ソフトの老舗として知られる弥生会計がクラウド版として提供するサービスで、充実したサポート体制が特徴です。青色申告に特化した機能が充実しているほか、2,500を超える外部サービスとの連携にも対応しています。
利用料金は初年度は無料。会計初心者でも安心して始められるサービスとして評価を得ています。
タックスナップ(月額11,760円〜)
スマートフォンだけで、確定申告まですべて完了できる新しいタイプのアプリです。マイナンバーカードがあれば、確定申告書の提出までスマートフォンだけで完結できます。
画面を左右にスワイプするだけで収支を仕訳できる直感的な操作や、AIが経費として適切かどうかを判断してくれる機能など、独自の便利な機能を多数搭載しています。個人事業主の確定申告に特化したサービスとして人気を集めています。
freee会計(年間11,760円~)
すでに54万社以上の企業に導入されているfreee会計は、AIとOCR技術を組み合わせた高精度な自動化機能が特徴です。請求書の作成から入金管理、売上の仕訳まで、一連の経理作業を自動で処理できるほか、経営状況を分析する機能も充実しています。
経理の専門知識がなくても直感的に操作できるように設計されており、特に成長期にある企業での活用に適しています。
フリーウェイ経理Lite(無料)
完全無料で利用できる会計ソフトで、個人事業主や小規模事業者に適したシンプルな設計が特徴です。基本的な仕訳入力や帳簿作成機能を備えており、確定申告に必要なデータも簡単に出力できます。
請求書作成や自動化機能はありませんが、会計初心者でも扱いやすい直感的なインターフェースを採用しており、導入や運用コストを最小限に抑えたい方におすすめです。データ保存はローカル管理形式で、セキュリティ面も安心です。
円簿会計(無料)
会計に必要な基本機能をすべて無料で利用できるサービスです。仕訳帳や総勘定元帳といった会計に必須の機能をひと通り備えており、データは暗号化して保護され、バックアップ体制も万全です。
経費を抑えたい小規模事業者の方におすすめのサービスとなっています。
事業規模別のおすすめ
事業の規模や特性に応じて、おすすめのソフトが変わってきます。以下を参考に選んでみましょう。
- 成長企業:freee会計、マネーフォワード
- 小規模事業者:弥生会計オンライン
- 個人事業主:タックスナップ、フリーウェイ経理Lite
- スタートアップ:円簿会計
重視する機能別のおすすめ
優先したい機能によっても、選ぶべきソフトは変わってきます。機能面での特徴から見た場合のおすすめは以下の通りです。
- 自動化重視:freee会計、マネーフォワード
- サポート重視:弥生会計オンライン
- モバイル重視:タックスナップ
- コスト重視:円簿会計、フリーウェイ経理Lite
将来を見据えた選び方
事業の成長や規模拡大を計画している場合は、freee会計やマネーフォワードのような機能の拡張性が高いサービスがおすすめです。
一方、副業の記帳管理がメインの場合は、タックスナップや円簿会計、フリーウェイ経理Liteといった使いやすいサービスで十分対応できます。
まとめ
クラウド会計ソフトは、今の副業規模はもちろん、将来の展開も考えながら選ぶことをおすすめします。各サービスは無料お試し期間を用意しているので、実際に使ってみて自分に合うかどうかを確認できます。
また、2023年10月からスタートしたインボイス制度への対応状況もチェックポイントの1つです。自分の副業スタイルや必要な機能をリストアップして、じっくり比較検討してみましょう。