USBメモリーの仕組みと特徴を知ろう
USBメモリーとは、パソコンのUSB端子に接続して利用する記憶メディアです。記憶媒体にはSDカードやSSDなどと同じ「フラッシュメモリー」を採用しており、CD-R/DVD-Rより速くファイルの読み書きができます。また、HDDのようにモーター回転部装置などがないため衝撃に強いのも特徴です。小型で持ち運びにも便利なうえ、近年、保存容量が大きくなり、データの転送速度もさらに高速化したため、使い慣れたソフトウェアを入れて持ち運ぶなど、ファイルの移動やコピー以外の使い方もできるようになっています。
USB メモリーを安全に使うための注意点
0.衝撃や振動、湿気などを避けて保存する
USBメモリーの記憶媒体であるフラッシュメモリーは、HDDに比べて衝撃に強いとはいえ、精密機械です。衝撃や振動、湿気などは避けて取り扱いましょう。
0.接続部分をしっかり守る
キャップ式のUSBメモリーでは、きちんとキャップを装着しましょう。スライド式のUSBメモリーでは、接続部分を本体にしまいます。USBメモリーを長期間、安全に利用するために、使用しないときは接続部分を必ず保護しましょう。
0.紛失しないようにする
USBメモリーはポケットに入るくらい小さいので、万が一の紛失に十分気を付けなければいけません。キーホルダーを付けたりするなどして注意しましょう。また、同じ種類のUSBメモリーを使い分ける場合は、目印となるマークを付けたりして取り違いによるファイルの紛失を防ぎましょう。
0.USBメモリー内のファイルは慎重に削除する
USBメモリーから削除したファイルは、パソコンの[ごみ箱]には移動せず、完全に削除されてしまいます。ファイルを復旧できることもありますが、USBメモリーに保存しているファイルは間違って削除しないようにしましょう。
0.USBメモリーは手順通りに取りはずす
パソコンが起動している状態で、手順を飛ばしてUSBメモリーをはずすと、通電した状態なので、場合によっては保存しているファイルが消えてしまいます。
0.USBメモリーを抜いてからパソコンを起動する
USBメモリーを起動ディスクとして読み込む設定になっているパソコンの場合、USBメモリーを接続したままだとパソコンが起動しないことがあります。
[ヒント]USBメモリーの寿命に注意しよう
USBメモリーの寿命を決めるのは書き込み回数と経過年数です。書き込み回数は、通常数万回の書き込みが可能と言われていますが、仮に1万回の書き込みが限度と考えると、1日10回書き込みを続けて約3年で寿命を迎えます。また、データを読み書きしない状態が数年以上続くと、USBメモリーの構造上データが消えてしまう可能性があります。「USBメモリーには寿命がある」ことを認識し、重要なデータはほかのストレージと併せて利用するとよいでしょう。