関数と演算子
演算子の種類
Excelでは、セル参照、定数、関数といった数式の要素を「演算子」を使って組み合わせることにより、さまざまな計算ができるようになっています。演算子には、四則演算(加減乗除)のための算術演算子、2つの値の大小を比較するための比較演算子、文字列を連結するための文字列演算子、複数のセル参照をまとめるための参照演算子の4種類があります。
演算子の種類
演算子 | 意味 | 使用例 | 使用例の説明 |
---|---|---|---|
算術演算子 | |||
+(プラス) | 加算 | A1+A2 | A1の値にA2の値を足す |
-(マイナス) | 減算 | A3-A2 | A3の値からA2の値を引く |
*(アスタリスク) | 乗算 | A3*100 | A3の値に100を掛ける |
/(スラッシュ) | 除算※1 | B5/B1 | B5の値をB1の値で割る |
^(キャレット) | べき乗 | C7^2 | C7の値を2乗する |
%(パーセント) | パーセント指定 | A1*80% | A1の値に80%(0.8)を掛ける |
比較演算子※2 | |||
= | 等しい | A1=B1 | A1の値とB1の値が等しければTRUE、そうでなければFALSEとなる |
<> | 等しくない | A1<>B1 | A1の値とB1の値が等しくなければTRUE、そうでなければFALSEとなる |
> | より大きい | A1>B1 | A1の値がB1の値より大きければTRUE、そうでなければFALSEとなる |
< | より小さい | A1<B1 | A1の値がB1の値より小さければTRUE、そうでなければFALSEとなる |
>= | 以上 | A1>=B1 | A1の値がB1の値以上であればTRUE、そうでなければFALSEとなる |
<= | 以下 | A1<=B1 | A1の値がB1の値以下であればTRUE、そうでなければFALSEとなる |
文字列演算子 | |||
&(アンパサンド) | 連結 | "できる"&E4 | E4に「シリーズ」という文字列が入力されていれば、「できるシリーズ」という文字列になる |
参照演算子 | |||
:(コロン) | セル範囲 | A1:B10 | A1とB10の間にあるすべてのセル、つまりA1〜A10およびB1〜B10が指定される |
,(カンマ) | セル範囲の複数指定 | A1:B10,D1:D10 | A1とB10の間にあるすべてのセルと、D1とD10の間にあるすべてのセル、つまりA1〜A10、B1〜B10、D1〜D10が指定される |
(半角空白) | セル範囲の共通部分 | A1:B4 B2:C5 | A1とB4との間にあるすべてのセルと、B2とC5との間にあるすべてのセルの重複する部分、つまりB2〜B4の範囲が指定される |
※1 除算の場合、割る数が0の場合はエラーとなるので注意が必要です。
※2 比較演算子は文字列の比較にも利用できます。