ワザ6
できるだけ大きなサイズの広告を配置しよう
クリック率が高く収益が上がりやすい
広告ユニットのサイズにはさまざまな種類がありますが、大きなサイズのほうが収益が上がりやすい傾向があります。大きいほど訪問者の目に留まりやすく、クリックされる可能性が高くなるからです。「広告を配置したい位置に適したサイズを選ぶ」という視点ももちろん大切ですが、「なるべく大きなサイズを選ぶ」ことを念頭に置きましょう。
広告ユニットの作成画面にある[広告サイズ]には[推奨]というグループがあり、Googleによって収益性が高いと認められたサイズが推薦されています。この中にある[728 x 90 ビッグバナー]や[336x 280 レクタングル(大)]、スマートフォン向けの[320 x 50 モバイルバナー]は、サイズが大きいだけでなく、このサイズに適した広告を用意している広告主も多いため、収益を上げやすくなっています。筆者としては、[横長バナー]グループにある[970 x 90 ビッグバナー(大)]、[320 x 100 ラージモバイルバナー]もおすすめです。
訪問者の利便性を損なわない工夫が必要
しかし、大きなサイズの広告には、訪問者の利便性を損なってしまうという欠点もあります。検索エンジン経由の訪問者はサイトに役に立つ情報があることを期待していますし、TwitterやFacebookからの訪問者は、誰かとシェアしたくなるような面白い話を求めているでしょう。そうした人々に対して、記事の内容よりも広告が前面に出てしまうと、読みたいというモチベーションを減退させてしまいます。
広告の印象を必要以上に強く出さず、それでいて訪問者の目に留まる広告の配置を心がけ、収益の最大化と訪問者の利便性のバランスを取っていくことは、Google AdSenseにおける大きなテーマです。まずは[推奨]グループの広告から自分のサイトに合うものを選択し、以降のワザを参考に配置を工夫していくといいでしょう。
Tips広告サイズはあとから変更できない
一度作成した広告ユニットについて、広告タイプやテキスト広告のスタイルは変更できますが、広告サイズは変更できません。広告サイズを変更したい場合は、新しい広告ユニットを作成します。
主な広告サイズの掲載イメージ
パソコンやタブレット向け
サイト全体の横幅が900ピクセル程度の場合を想定。ポリシー違反となるため、実際には1つのページに4つ以上の広告ユニットを配置することはできない(ワザ11で解説)。
スマートフォン向け
スマートフォンの画面の横幅が340ピクセル程度の場合を想定。
Tips広告サイズの名前の意味は?
「バナー」は本来「旗」の意味で、横長の画像による広告を指します。「レクタングル」は「矩形」(くけい)を意味し、ほぼ正方形のサイズです。「スカイスクレイパー」は「高層ビル」の意味で、縦長のサイズを指しています。
Tips「リンクユニット」も活用できる
広告サイズの[リンク広告]グループを選択すると、通常の広告ユニットとは異なる「リンクユニット」を作成できます。
Tips広告がはみ出すのは厳禁
メインコンテンツやサイドバーの幅や高さが足りず、広告ユニットの一部がはみ出していたり、HTMLソースコードの記述ミスで広告が重なって表示されたりすると、ポリシー違反になる可能性があります。新しい広告ユニットを配置したら、必ず表示状態を確認しましょう。
AdSenseの利用方法、広告の配置・最適化ノウハウまとめ