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テキスト広告とディスプレイ広告の両方を配信しよう

いずれか一方の配信よりも収益が高くなる

 Google AdSenseの広告にはテキスト広告ディスプレイ広告の2種類があり、広告ユニットの作成画面にある[広告タイプ]で選択します。テキスト広告は、タイトルと説明文、URLからなる広告文が表示される文字ベースの広告です。一方のディスプレイ広告は、画像やアニメーション、動画と連動した画像などが表示される広告です。

 Googleが推奨する設定は[テキスト広告とディスプレイ広告]、つまり両方を表示する設定で、特に理由がなければこのままにしましょう。いずれか一方を表示するよりも収益が高くなります。

 AdSenseの広告は広告主が設定したクリック単価や、出稿したキーワードとサイトの親和性などによって、サイトに配信される広告が決定されます。テキスト広告、あるいはディスプレイ広告の一方のみを表示する設定にすると、配信される広告が限定され、収益を低下させる原因になってしまいます。両方を対象にするほうが、よりクリック単価の高い広告が表示され、収益が上がりやすくなるというわけです。

サイトの雰囲気を壊すようなら限定しよう

 とはいえ、サイト全体がテキスト中心で、ディスプレイ広告が表示されるとあまりにも目立ちすぎるといった場合は、[テキスト広告のみ]を選択するのもいいでしょう。逆に、画像が主体のサイトでテキスト広告が配信されると雰囲気が崩れるような場合は、[ディスプレイ広告のみ]にします。

 なお、クリック率はテキスト広告のほうが高く、クリック単価はディスプレイ広告のほうが高くなる傾向があります。また、レクタングルやスカイスクレイパーなどの広告サイズでは、1つの広告ユニットの中に複数のテキスト広告が表示される場合があります。

テキスト広告とディスプレイ広告の違い

テキスト広告

テキスト広告

「728 x 90 ビッグバナー」の広告ユニットに配信されたテキスト広告。広告文のタイトルが大きく表示され、メッセージ性が強い印象。

「300 x 600 ラージスカイスクレイパー」の広告ユニットに配信されたテキスト広告。複数のテキスト広告が多段表示され、マウスポインターを合わせると説明文が表示される。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告

「728 x 90 ビッグバナー」の広告ユニットに配信されたディスプレイ広告。テキスト広告よりも商品やサービスの世界観が表れる。

「300 x 250 レクタングル」の広告ユニットに配信されたディスプレイ広告。アニメーションの広告や、しばらくマウスポインターを合わせると動画が再生される広告もある。

こぼれ話画像のようで画像でない「マガジンスタイル広告」

AdSenseでは広告サイズや表示方法の改良が随時行われていますが、2014年6月に新しく追加されたのが右の画面にある「マガジンスタイル広告」です。中身はテキスト広告ですが、通常のテキスト広告よりもディスプレイ広告に近い見た目となっており、デザインを重視しているサイトにもマッチしやすくなっています。標準の設定では、広告ユニットのタイプとして[ディスプレイ広告のみ]を選択している状態でも配信されます。

画像のようで画像でない「マガジンスタイル広告」

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