有料版と同じサービスを体験できる

 ここまでのレッスンではセールスフォースおよびSalesforce CRMの特徴を紹介しましたが、Salesforce CRMは無料で実際に使ってみることもできます。30日間の「無料トライアル」に申し込んで、基本的な機能や使い方、どのようなカスタマイズができるのかを確認してみましょう。

 無料トライアルでは有料版と同じ機能を5ユーザーまで試用でき、無償のカスタマーサポートを受けたり、CSV形式で取引先などのデータを取り込んだりすることも可能です。

▼セールスフォース・ドットコム
http://www.salesforce.com/jp/

0.無料トライアルに申し込む

セールスフォースのサイトにアクセスし、[無料トライアル]をクリックして氏名などの入力を行います。申し込みが完了するとメールが届くので、URLをクリックしてログインしましょう。仮パスワードは、すぐに別のパスワードに変更する必要があります。

※無料トライアルに申し込むと、セールスフォースのスタッフから登録した電話番号に連絡が入る場合があります

1 セールスフォースのサイトにアクセス,2[無料トライアル]をクリック,3 氏名やメールアドレスなどを入力,4[利用規約]をクリックして規約の内容を確認,5[「利用規約」をご確認の上、同意される場合にはチェックをお願い致します]をチェック,6[個人情報の取扱いに同意して送信]をクリック,7 メール内にあるURLをクリック,8[私のパスワード変更]が表示されたら、新しいパスワードなどを入力して[保存]をクリック,9[トライアルユーザーの追加]が表示されたら[スキップ]をクリック,Salesforce CRMの[ホーム]が表示される,無料トライアルの登録ページが表示された,登録したメールアドレス宛てにセールスフォースからメールが送られる

0.ページ構成を確認する

Salesforce CRMでは、ページ右上のメニューでアプリケーションの切り替え、ページ上部のタブで表示するデータベースやレポートの切り替えを行います。各アプリケーションには[ホーム]タブがあり、これがユーザーのスタートページとなります。

※以降の手順は営業支援のアプリケーション(アプリケーションメニューの[セールス])で、ある程度のデータを入力した状態の画面を例に解説します

0.レコードを参照する

[リード][取引先]などのタブをクリックすると、それぞれのホームページが表示されます。ここでは最近参照したレコード(取引先などの情報)を確認したり、[ビュー]で条件を選択して表示するレコードを絞り込んだりできます。

1[取引先]をクリック,2 取引先名をクリック,[取引先]のホームページが表示された

取引先の詳細ページが表示された

0.ダッシュボードを確認する

ダッシュボードは、目標の達成度や進行中案件の売上予測などを一覧できるタブです。レコードに入力された数値がグラフや表で「見える化」され、それらをクリックすると詳細なレポートを参照できます。例えば「今期の未達額を確認し、期末までに埋められそうな案件を探す」など、問題の発見・解決に役立ちます。

※この画面では[セールスダッシュボード]という名称にカスタマイズされています

グラフをクリックすると詳細なレポートが表示される

0.項目をカスタマイズする

Salesforce CRMでは、非常に多岐にわたるカスタマイズ機能が用意されています。ここでは例として、[取引先]のレコードに新しい項目を追加する方法を紹介します。項目の追加画面では、入力するデータの種類に応じて[テキスト][チェックボックス]などのデータ型を決め、項目名や必須項目にするかなどを設定します。

1[設定]をクリック,2[アプリケーションの設定]の[カスタマイズ]をクリック,3[取引先]をクリック,4[項目]をクリック

5[取引先カスタム項目&リレーション]の[新規]をクリック,項目の追加画面が表示される

[ヒント]パソコン以外のデバイスでも利用できる?

モバイル機器向けのソフトウェアとして、ソフトバンクモバイルのWindows Mobileスマートフォン、auの携帯電話、NTTドコモのFOMA対応機とソフトバンクモバイルの3G対応機の各機向けソフトウェアが提供されています。いずれも「Professional Edition」以上の上位エディションの契約が必要になり、利用できる機能には制限があるので事前に確認しましょう。BlackBerry版、iPhone版などもありますが、2009年1月現在では日本語に対応していません。

[ヒント]ポップアップブロックの設定を変更しよう

Salesforce CRMの一部のメニューでは、ブラウザー(InternetExplorer)の上部に「ポップアップはブロックされました」と表示されることがあります。このときはメッセージをクリックして[このサイトのポップアップを常に許可]を選択しましょう。

[ヒント]データをまとめてインポートすることもできる

取引先や担当者(取引先責任者)など、管理するデータをほかのソフトウェアからCSVファイルを介してインポート(取り込み)できます。CSVファイルを用意して、各タブのホームページの[ツール]欄にある[○○のインポート]から行いましょう。また、エクスポート機能でデータのバックアップを取ることもできます。

[ヒント]データを一元管理することで徹底的に「見える化」できる

Salesforce CRMは、スタッフ全員が持っている顧客との関係情報を、リーダーがすべて把握することを可能にします。ダッシュボードで概観し、気になるデータはレポート機能で詳細に分析できます。データの徹底的な「見える化」こそがSalesforce CRMの重要な意義で、米salesforce.comのベニオフCEOも、毎日長い時間ダッシュボードやレポートを利用しているとのことです。

[ヒント]AppExchangeを利用するには

右上のアプリケーションメニューをクリックして[AppExchangeアプリケーションの追加]を選択すると、AppExchangeが表示されます(ポップアップブロックの設定変更が必要です)。ここでアプリケーションを探し、トライアルまたはインストールを行います。契約しているエディションによって、利用できるアプリケーションの数に違いがあります。