「HSDPA」対応なら下り最大7.2Mbpsで通信できる

 携帯電話やPHSを使うデータ通信には、データ通信専用のアダプターを使う方法と、普段から通話やメールで使っている端末を利用する方法の2種類があります。いずれの場合も、通信速度、料金プラン、カバーエリアの3つが重要です。

 通信速度ではNTTドコモとソフトバンクモバイル、イー・モバイルの3 社が、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)と呼ばれる下り最大7.2Mbpsの高速なデータ通信規格を採用しています。また、UQコミュニケーションズやウィルコムは、この通信速度を超える次世代通信サービスを開始します。

PCでの利用でも定額になるプランを選ぼう

 料金プランでは定額制がおすすめです。定額制であれば、料金を気にせずインターネットを存分に楽しめるからです。ただし、定額制と言っても携帯電話やPHSの端末でインターネットを利用する場合に限られ、PCに接続して利用する場合は定額の対象外となることがあります。料金プランの契約内容を必ず確認しましょう。

 PCで利用する場合でも定額制となるのは、ウィルコムやイー・モバイルの料金プランがおなじみですが、NTTドコモも2009年4月から「パケ・ホーダイ ダブル」という料金プランで本格的に対応しました。auやソフトバンクモバイルでも、対応機種が限定されているものの、定額制の料金プランを選ぶことは可能です。

 カバーエリアではNTTドコモとauがもっとも広く、次いでソフトバンクモバイル、ウィルコムと続き、それらを後発のイー・モバイルが勢いよく追い上げている状態です。各社それぞれカバーエリアに特長があり、例えばウィルコムは都市部、特に東京の地下鉄に強く、イー・モバイルは地下街やビル内に力を入れています。

[ヒント]2つの通信回線を利用できるepsソフトバンクモバイルの「SoftBank C01LC」

ソフトバンクモバイルのデータ通信アダプター「SoftBank C01LC」では、通信回線としてソフトバンクモバイル(従量制)とイー・モバイル(定額制)の両方が利用できます。USIMカードを差し替えることで、イー・モバイルのエリアでは定額制、ソフトバンクモバイルのエリアでは従量制と、2つの通信回線を使い分けられるのが魅力です。