このワザで解決!
今やほとんどのミニノートPCに無線LAN機能が標準搭載されており、アクセスポイントがある場所では快適にインターネットを楽しめます。しかしアクセスポイントがない場所では、通信できない不便さを痛感するでしょう。そのような不満を解消できるのが、以下に紹介する「モバイルアクセスポイント」です。
0.イー・モバイルの回線を利用する「CMR-350」
「Covia CMR-350」は、PCのACアダプターのような形をした小型の無線LANアクセスポイント/ルーターです。イー・モバイルのデータ通信アダプター(USBタイプ)を接続すると、自動的にイー・モバイルの回線に接続し、製品周辺に無線LANアクセスポイントを作り出します。このアクセスポイントに接続することで、PCでインターネットを利用できるわけです。
また、複数台のPCとの同時接続、iPhoneやiPod touch、プレイステーション・ポータブル(PSP)などのゲーム機との接続も可能です。無線LANのない会議室でインターネットに接続したいときや、友人と集まってネットゲームの対戦をしたいときなど、アイデア次第で活用の幅が広がるでしょう。さらに、この製品は無線LANアクセスポイント/ルーターとしての本格的な機能を備えているため、イー・モバイルの回線だけでなく、ADSLなどの有線LANに接続することも可能です。
ただし、この製品を使用できる場所はコンセントのある場所に限られます。コンセントのない外出先でも使いたい場合は、次の「どこでもWi-Fi」を検討しましょう。
0.ウィルコム対応、電池駆動が可能な「どこでもWi-Fi」
ウィルコムの「どこでもWi-Fi」は、ウィルコムの回線に直接接続できるモバイルアクセスポイントです。「CMR-350」ほど本格的なルーター機能はありませんが、三洋電機の充電式ニッケル水素電池「eneloop」(単3型4本)だけで動作するので、コンセントのない場所でも利用できます。製品にeneloop専用の充電器が付属しているのも、うれしい配慮です。
ただし、ウィルコムのPHS回線はイー・モバイルほどの通信速度が出ないため、ミニノートPCでインターネットをするには若干力不足の印象です。今後の性能アップに期待しましょう。
[ヒント]スマートフォンもモバイルアクセスポイントにできる
Windows Mobile搭載のスマートフォンに「WMWifiRouter」(3,150円/無料試用可能)というソフトをインストールすると、スマートフォン自体をアクセスポイントとして利用できます(キャリアによっては利用できない場合があります)。iPhoneでも次期OSで同様の機能に対応すると発表されていますが、日本でも利用できるかは不透明な状況です。
▼WMWifiRouter
http://www.wmwifirouter.com/