「PCは故障するもの」と考えておこう

 出張先でパソコンがクラッシュ!あまり考えたくないことですが、実は筆者は経験したことがあります。しかも、2週間ほどの日程で出掛けた海外出張の中日で起きました。

 後半の日程に大事なプレゼンを控えているにもかかわらず、用意してきた資料の何もかもが、PCとともに利用できなくなるという最悪の事態。途方に暮れましたが、訪問先の会社で新規にPCを調達して最低限の設定をし、日本にいる同僚から資料をメールで送ってもらうことで、無事に使命を果たして帰国しました。

 筆者はこのときの経験から、「PCは故障するもの」という認識で、リスクを常に頭の隅に置くようにしています。長期の出張、しかも訪問先に迷惑をかけられない状況では特に重要です。事前の対策として、どのようなことができるかを考えてみましょう。

引き出し可能なコピーを作る習慣が大事

 ミニノートPCの場合、本体を落下させてしまう事故など、思わぬトラブルにいつ襲われるともしれません。万一PCが故障したときの備えとして、もっとも基本的かつ効果的な方法は、重要なデータは「自分のPCにしかない」という状態を避ける、つまりコピーをとっておくことです。

 筆者の事例でも、大事な資料は会社のデータベースにコピーがあり、同僚も参照できる状態になっていました。もし社内の人間とデータを共有できる環境が会社にあるなら、自分のPCにしかない重要なデータは一刻も早くコピーを作り、社内の人間で共有しておきましょう。

 それ以外におすすめなのは、Webアプリケーションを使う方法です。例えば、Gmailの自分のアカウントにファイルを添付して送っておけば、万一自分のPCがクラッシュしても、WebブラウザーでGmailにアクセスできる環境さえあれば、ファイルを取り出すことができます。Gmailの詳しい使い方はWebアプリ編で紹介するので、覚えておきましょう。

[ヒント]「丸ごとバックアップ」してヘルシーな環境を維持しよう

ミニノートPCに限らず、ソフトをインストールしたり周辺機器を増設したりしていくうちに、トラブルに遭遇することも多くなっていきます。そのため、PCのデータを丸ごとバックアップしておき、いつでも正常な状態に戻せるようにすることも重要です。以下のソフトのようにデータを暗号化して保存できるものなど、セキュリティも考慮された製品を選びましょう。

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