ワザ62
広告の絞り込みは収益の低下につながると心得よう
オークションが低迷してクリック単価が下がる原因に
[広告の許可とブロック]画面で配信される広告をコントロールすることは、サイト運営において非常に重要な施策です。
企業サイトで競合他社の広告が配信されれば、自社の商品を購入してくれるはずだった訪問者が、1クリックの広告収益と引き換えにサイトを去ってしまう可能性があります。個人ブログにおいても、デリケートなカテゴリの広告が表示されたことで訪問者が嫌な気持ちになり、再訪してくれなくなるかもしれません。あらかじめ配信されないようにしておくのが、もっとも安全です。
しかし、配信される広告を絞り込むということは、広告のオークションに参加する広告主を自ら減らすという行為です。広告主がたくさん存在してオークションが活性化している状態と、広告主が数社しかおらず閑散としている状態では、間違いなく前者のほうがクリック単価は高くなります。
広告タイプやターゲットのタイプの絞り込みも影響がある
広告ユニットの設定における広告タイプの選択(ワザ7で解説)、インタレストベース広告の配信設定(ワザ22で解説)についても同じことがいえます。たとえば、ディスプレイ広告だけに絞り込んでいる場合は、テキスト広告がオークションから除外されるため、両方配信している広告ユニットに比べてクリック単価が下がります。インタレストベース広告の配信を停止し、コンテンツターゲット広告だけに絞った場合も、サイト全体としてクリック単価が下がる傾向があります。
気になるものは何でもブロックするのではなく、どうしても許容できないものだけをブロックするという方針で設定しましょう。
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