広告主がサイトを「指名」して出稿できる

　広告の運用が軌道に乗ってきたら、Google AdWordsの広告主に対して、自分のサイトの存在をアピールしてみましょう。中・長期的な収益の向上が期待できます。

　Google AdSenseの管理画面で、ワザ23で解説したカスタムチャネルの機能の1つである［ターゲット設定］を有効にすると、そのカスタムチャネルを「プレースメントターゲット」として設定できます。これは、広告主がGoogle AdWordsで個別のサイトを広告の配信先として選択できるようにする機能です。

　もし、ある広告主にとって、ほかのサイトよりもあなたのサイトに掲載された広告のほうが効果が高かった（商品の購入につながった）としましょう。すると、広告主はプレースメントターゲットを利用して、あなたのサイトを「指名」して広告を出稿してくれるかもしれません。広告主から指名されるようになれば、サイトに配信される広告のオークションは活性化します。その結果、広告のクリック単価が上昇し、収益が増える可能性が高まる、というわけです。

カスタムチャネルのターゲット設定を有効にする

　プレースメントターゲットを設定するには、AdSenseの管理画面で［カスタムチャネル］画面を表示します。設定するカスタムチャネルは、新たに作成しても、既存のものを利用してもかまいません。カスタムチャネルの編集画面を表示すると、［このカスタムチャネルをターゲット設定可能な広告プレースメントとして広告主に表示する］という項目があるので、チェックマークを付けます。以降は次のページから手順を参考に項目を入力しましょう。ここで入力した内容が、自分のサイトや広告枠の情報としてGoogle AdWordsの広告主に公開されます。

AdWordsの画面でプレースメントターゲットを確認する

　こうして設定したプレースメントターゲットは、Google AdWordsの広告主からはどう見えるのでしょうか？ 自分でGoogle AdWordsのアカウントを作成すれば簡単に確認できるので、下にある「Google AdWordsでプレースメントターゲットを確認するには」の手順を参照してください。

　［ディスプレイキャンペーンプランナー］画面から広告の配信先（プレースメント候補）を検索し、検索結果から自分のサイトを探して、どのように表示されているか見てみましょう。この検索結果では、自分のサイトと近いテーマを扱っているほかのサイトも表示されるので、それらのサイトがどのように設定しているかも参考になります。

　実際に広告主から指名されるようになるには、サイトに相応の規模や知名度が求められるため、プレースメントターゲットを設定したからといって、すぐに収益が向上するわけではありません。しかし、手間はわずかですから、将来のために設定しておくといいでしょう。

カスタムチャネルにプレースメントターゲットを設定するには

1［カスタムチャネルの編集］画面を表示する

2プレースメントターゲットを有効にする

3広告主に表示する情報を入力する

4プレースメントターゲットの設定が完了した

プレースメントターゲットの主な設定項目

Google AdWordsでプレースメントターゲットを確認するには

1［ディスプレイキャンペーンプランナー］画面を表示する

2プレースメントのキーワードを入力する

3確認したいプレースメントを選択する

4プレースメントの情報を確認する

関連サイト

• Google AdWords
• 広告のプレースメント

関連ワザ

• ワザ23　カスタムチャネルで広告ユニットをグループ化しよう
• ワザ36　広告のサイズやタイプ、ターゲットタイプごとの差を確認しよう