ワザ99

自分が広告主になった立場でサイトを見直してみよう

広告のクリックだけでは広告主の成果にならない

 広告の配置と最適化にあたっては、訪問者の利便性を損なわないようにすることを述べてきました。広告ばかりが目立ち、なかなか欲しい情報にたどり着けないようなサイトに、訪問者は再度アクセスしようとは思いません。訪問者の利便性と広告のパフォーマンスは、上手にバランスをとっていく必要があります。

 その結果、Google AdSenseの広告によって安定した収益を上げられるようになったら、ときには広告主になったつもりで、自分のサイトを見直してみてください。

 Google AdWordsの広告主は、なぜ広告費を投じてサイトに広告を出稿しているのでしょうか? それはもちろん、売上につなげるためです。サイト運営者の立場では、訪問者が広告をクリックして広告主のサイトに離脱してくれれば、やるべきことは終了します。しかし、広告主にとっては、あなたのサイトから広告経由でやってきた訪問者が自社の商品やサービスを購入してくれてはじめて、成果になります。

コンテンツによるアシストでサイトの信頼性を高める

 広告のクリック数は多いけれども、ほとんど売上に結びつかないサイトと、クリック数はそこそこでも、高い購入率を維持し続けているサイト。広告主が評価するサイトは当然後者です。これらの数値を広告主はいつでも見ることができます。さらに広告主は、ワザ71で解説したプレースメントのしくみを利用して、売上を生まないサイトへの広告をストップすることも可能です。

 配置や最適化のテクニックを駆使してクリック数だけを増やしても、広告主にとっての売上にはつながらず、サイトの信頼性は向上しません。この信頼性を高めるのは、結局はコンテンツであると筆者は考えています。自分のサイトにある情報で訪問者の疑問や不満を解決することが、なによりもまず大切です。それが広告主にとってのアシストとなることで、安定した収益を得ることが可能になります。

TipsAdWordsもアナリティクスと連携できる

Google AdWords もGoogleアナリティクスとの連携が可能で、キーワードやプレースメントごとに出稿した広告からの訪問数や直帰率などを調べられるようになっています。