ワザ58

手動で記事をメンテナンスして記事どうしのリンクを増やそう

こまめなメンテナンスがサイトの価値を高める

ワザ57で解説したように、回遊を増やすことは重要です。しかし、プラグインだけでできることには限界があり、例えばYARPPはカテゴリーやタグの類似から関連記事を発見できても、文脈のつながりまでは判断できません。また、紹介文などを付けたリンクは、手動でなければ作成できません。

自動化に頼るだけでなく、新しい投稿の記事から蓄積してきた過去の記事にリンクを張り、同時に、必要があれば過去の記事を修正していきましょう。このようにして回遊の向上を図ることは、古くても有用な記事のファインダビリティ(見つかりやすさ)を向上させ、サイト全体の価値の向上にもつながる、重要な運営の手法です。

内部リンクの強化にもつながる

まず心がけたいのが、過去の記事へのリンクを積極的に作ることです。例えば、毎年行うイベントを取り上げた記事では前年の記事にリンクする、フェアやキャンペーンなどの告知では前回のフェアやキャンペーンのレポート記事にリンクする、といったことをこまめに行います。過去の記事も更新して新しい記事にリンクを張ることで、緊密な内部リンクができあがり、読者は有用な関連情報を手に入れやすくなります。

関連する記事が多数ある場合は、それらをまとめて紹介する、いわゆる「まとめページ」を作ることも有用です。WordPressはカテゴリーやタグごとのインデックスページを自動的に作りますが、機械的に作られたページとは違う、細かく整理したリストや適切な説明を加えたまとめにするのです。まとめ記事は固定ページとして作り、時系列に埋もれないようにして、適宜新しい記事を追加するなどのメンテナンスを続けましょう。最初は面倒に感じるかもしれませんが、こうした作業にはやがて慣れ、積み重ねた成果が実を結んでいきます。

Tipsカテゴリーやタグの見直しも重要

投稿の記事に設定するカテゴリーやタグも、記事ページとアーカイブ間で内部リンクを作り、回遊を促進します。しかし、記事がほとんどないカテゴリーやタグがあると、回遊の効果がないばかりか、サイトの手入れが行き届いていない印象を与えてしまいがちです。ときおりカテゴリーやタグを見直し、記事の少ないカテゴリーはほかと統合する、記事が増えないタグは削除するなどして手入れをしましょう。