インフルエンサーの3階層
インフルエンサーを影響力別に理解する
300万のフォロワーを持つトップインフルエンサー
新法則4ではインフルエンサーのタイプについて解説しましたが、ここでは影響力と活動の範囲により、インフルエンサーを3段階に分類します。
キャンペーンにインフルエンサーの参加を依頼したり、広告への出演を依頼したりすることで、多くのユーザーにリーチし、高い信頼度で情報を受け止めてもらえるようになります。一方で、トップレベルのインフルエンサーはプロダクションに依頼する必要があり、費用も高額になります。訴求したい内容やターゲットの規模に合った人選が重要です。
もっとも大きな影響力が期待できる「トップインフルエンサー」は、テレビでもよく活動していて全国的な知名度があるタレント、モデルタイプで、ファッションの写真やプライベートショットに注目する多数のフォロワーを抱えています。
日本で最大のフォロワーを持つとされる水原希子さん(@i_am_kiko)、渡辺直美さん(@watanabenaomi703)などは、2016年2月時点で300万人前後のフォロワーがいます。
専門のテーマでファンを持つミドルインフルエンサー
「ミドルインフルエンサー」は、ファッション雑誌の専属モデルや読者モデルにあたる人たちです。テレビでの露出は少なくても、専門のテーマでファンをつかんでいて、影響力を発揮します。
数万~数十万フォロワー程度がミドルインフルエンサーの目安で、テーマ特化タイプ、作家タイプ、写真家タイプのトップレベルのインスタグラマーも、ミドルインフルエンサーのレベルにいます。
ミドルインフルエンサーは本格的なプロとしての活動をしていないとしても、プロダクションや広告代理店とつながりがあり、仕事の依頼を受け付けている人が多いです。ターゲットに対して十分な影響力を持つミドルインフルエンサーに依頼できれば、効果的なキャンペーンや広告が可能になります。
アマチュアレベルでファンを抱えるライトインフルエンサー
3階層目の「ライトインフルエンサー」は、一般ユーザーに近い「人気のあるユーザー」です。2,000人〜1万人程度のフォロワーを持つ人が目安で、フォロワーがあこがれるリア充感のある写真を投稿していたり、おもしろいテーマで注目されていたりして、投稿した写真に多くの「いいね!」やコメントが集まり、盛り上がっています。影響の範囲は狭くても、一般ユーザーと距離が近いこともあり、フォロワーの信頼度は高いです。
ライトインフルエンサーには仕事としての依頼を受けていないユーザーが多く、キャンペーンへの協力を依頼したい場合などには、個別に交渉することになります。仕事として依頼するというよりは、企画に興味を持ってもらい無料または実費程度で協力してもらう形にできることもあるでしょう。安価に協力してもらえるのは魅力的ですが、場合によってはビジネスライクな関係に留まらず、綿密なフォローやコミュニケーションが必要になることもあります。
プロダクションではなく、ライトインフルエンサークラスのユーザーが集まったコミュニティもあります。日本の代表的なインスタグラマーのコミュニティ「InstagramersJapan(IGersJP)」を新法則66で紹介しているので、併せて参照してください。