長方形の写真

ストーリー性は横長、目玉商品は縦長で表現する

「正方形」とは違う形式でユーザーに訴える

初期のInstagramは正方形(スクエアフォーマット)の写真だけしか投稿できないことが特徴でしたが、2015年8月に長方形の写真や動画の投稿が可能になりました。

今でも主流は正方形の写真ですが、横長・縦長の写真や動画は、正方形の写真とは違った印象を与えられます。ここぞというときに効果的に使いこなしましょう。

正方形の写真は、おしゃれな印象を与えます。Instagramはポラロイドカメラなどのインスタントカメラを意識して正方形の写真を採用しています。それに対して、横長・縦長の写真は、見る人に次のような印象を与える効果があります。

横構図はストーリー性を持つ

横長の構図を「横構図」といいます。横構図は人がふだん目で見ている景色をそのまま切り取った構図なので、安心や安定を感じさせる構図だとされます。

横構図の風景写真は、正方形よりも左右の景色をより広範囲に収めることができ、多くの要素が入った写真になります。人物写真では人物だけで全体が埋まることはなく、必然的に室内のインテリアや街並みの様子などの背景が写り込み、その人物がどのような人か、何をしているところか、といった多くの情報をもたらします。横構図の写真は、写真の中にストーリー性を持たせられるのです。

商品の利用シーンの提案として室内でのレイアウトを見せたい場合、商品の背景を感じさせるために産地や開発者たちを写し込みたい場合など、それまであまり注目されていなかった面を見せたいときに、横構図は有効です。

縦構図は被写体が際立つスポットライトに

縦長の「縦構図」は、人がふだん見ている横長の視界の中で狭い範囲を切り取った形になるため、撮影者の意図がはっきりと写り込みます。縦構図の写真は視線を写真の中の主題に集中させ、高さや奥行きを表現することを得意としていますが、同時に閉塞感を感じさせることもあります。

縦構図での人物写真は、全体の中で人物の占める面積が自然と多くなるため、人物が強調されて存在感のある写真になります。Instagramのフィードで横長の写真は正方形よりも小さく表示されるのに対し、縦長の写真は正方形よりも大きく表示されるため、目立ちやすいという特徴もあります。

新商品を初めて公開するときなど、商品や人物そのものに注目してほしいときに、縦構図を使いましょう。

横長・縦長の写真を投稿する

HINT「変化」を表現したいときは動画を使う

動画は音と動きが加わるため、臨場感を表現しやすく、動きや成長の過程など、時間軸での変化を表現することもできます。Instagramのフィードでは動画が自動再生されるため、スクロールしているときに動き出し、ユーザーの指を止めることができます。

動画は写真よりも撮影や編集の手間がかかりますが、強いインパクトでユーザーを引きつけるには最適な方法です。Instagramでは最長で15秒までの動画しか投稿できませんが、その中に変化を詰め込みましょう。動画については、ユーザーを引き付けるユニークな動画を撮影するでも解説します。