古いiPhoneを格安スマホ化してみよう

月額料金を安くできる「格安スマホ」が話題で、多くのサービスが登場しています。

できるネットでも解説記事を連載しているように格安スマホに移行する方法はさまざまですが、ここでは、契約が終了しているNTTドコモ版のiPhone 5sに、IIJmioが提供している格安スマホサービスのSIM「みおふぉん」を挿入して、利用する手順を解説します。

「みおふぉん」は、音声通話つきで月額1,600円から

IIJmioの「みおふぉん」は、IIJが提供する格安スマホサービス「IIJmio」の、データ通信に加えて音声通話が可能なSIMの名前です。毎月のデータ通信の容量が3GBの「ミニマムスタートプラン」は月額1,600円（契約時は初期費用3,000円が別途かかります）となっています。

IIJmioでは、データ通信の容量を「クーポン」と呼ばれる形で提供されており、同社提供のアプリ「みおぽん」を使ってクーポンのON/OFFを切り替えることで、節約が可能です。

クーポンONの状態では高速通信（下り最大375Mbps／上り最大50Mbps）が可能で、通信量に応じてクーポン（容量）を消費します。一方、クーポンOFFの状態では低速（最大200kbps）になりますが、その間の通信分はクーポンを消費しません。

操作していないときにはクーポンをOFFにしておけば、クーポンを消費しないでメールなどのチェックが可能です。Webやアプリを操作していて高速通信したいときだけONにするようにすれば、実質的には3GB以上の通信を快適な速度で行えるようになります。

詳しいサービス内容の確認や申し込みは、以下の公式サイトから行ってください。

▼みおふぉん 公式サイト（IIJmio）
音声通話機能付きSIM（みおふぉん） | IIJmio

iPhone 5sにみおふぉんのnanoSIMをセットする

みおふぉんの申し込みを行い、SIMが届いたら、初期設定を行いましょう。設定に使うアプリ「みおぽん」をインストールするためにインターネット接続環境が必要なので、初期設定はWi-Fi接続のできる環境で行ってください。

まずはSIMをiPhone 5sにセットしましょう。SIMスロットを開けるにはiPhone 5s付属のピンを使います。

1SIMを切り離す

みおふぉんのパッケージにあるSIM（nanoSIM）を切り離します。金属の端子部分に指が直接触れないよう、手袋を使いましょう。

2iPhoneにセットする

iPhone 5sの電源をオフにした状態でSIMスロットを開け、みおふぉんのnanoSIMをセットしてスロットを閉じます。

Wi-Fi接続してプロファイルをインストールする

SIMをセットしてiPhoneを起動すると画面左上に「docomo」と表示されますが、このままではまだ通信、通話はできません。Wi-Fi接続してApp Storeから「IIJクーポンスイッチ」アプリをインストールし、IIJmioのプロファイルをインストールする必要があります。

IIJmioクーポンスイッチ（App Store）

1［ヘルプ］画面を表示する

「IIJクーポンスイッチ」を起動したら［ヘルプ］をタップします。

2プロファイルのインストールを開始する

［ヘルプ］画面が表示されたら画面を下にスクロールして［構成プロファイルのインストール］をタップし、画面の説明に従って［IIJ高速モバイル/D］をインストールします。

3インストールが完了した

インストールが完了すると、通信可能になります。［設定］の［一般］→［プロファイル］をタップすると、［IIJ高速モバイル/D］のプロファイルが確認できます。

ここまでで設定は完了で、みおふぉんが利用可能になります。注意が必要なポイントはSIMをセットするときに傷や汚れを付けないようにすることと、Wi-Fi接続できる環境でプロファイルのインストールを行うこと。特に難しいことはなく、5分もあれば完了できます。

おまけ：Pokémon GOをやってみた

試しにPokémon GOを起動してみましたが、iPhone 5sの処理能力も、みおふぉんの通信速度も十分です。

みおふぉんの問題ではありませんが、iPhone 5sは2モデル前の機種だけに、ときどき操作に引っかかりを感じることはあります。