郵便番号の入力パターンを設定したい

[定型入力]プロパティを使用すると、短いテキスト、数値型、日付/時刻型のフィールドに入力パターンを設定できます。そのうち短いテキストと日付/時刻型では、[定型入力ウィザード]を使用して[電話番号][郵便番号][和暦日付]などの選択肢から選択するだけで、簡単に入力パターンを設定できます。

操作3の[定型入力ウィザード]の最初の画面では、電話番号や郵便番号など、定型入力の定義を指定します。操作5の画面では、データを入力する際に文字が入る部分に表示する代替文字を指定します。

最初の画面で選択した形式によっては、次にリテラル表示文字を保存するかを指定する操作8の画面が表示されます。リテラル表示文字とは、郵便番号の「-」や電話番号の「()」などを指します。

例えば郵便番号の場合、リテラル表示文字を保存すると、画面表示される形式も実際に保存されるデータも「123-4567」になります。リテラル表示文字を保存しない場合は、「123-4567」の形式で表示されますが、データとして保存されるのは「1234567」です。

ちなみにリテラル表示文字を保存するかどうかにより、必要になるフィールドサイズが「7」または「8」になります。

[定型入力]プロパティの設定値の意味が分からない

[定型入力ウィザード]の完了後、[定型入力]プロパ ティに「;」で区切られた3つのセクションからなる値 が設定されます。

  • 定型入力の定義;リテラル表示文字の保存の有無;代替文字

  最初のセクションには、定型入力の定義が設定されます。第2セクションには、リテラル表示文字を保存するかどうかが設定されます。設定値が「0」の場合は保存され、「1」または省略されている場合は保存されません。第3セクションには代替文字が設定されます。

代替文字とは、フィールドが未入力の状態で表示される文字のことです。例えば上記の場合の設定値は「000¥-0000;;_」です。

とりあえず分かる部分だけ入力できるようにしたい

このように[定型入力ウィザード]で[郵便番号]を設定すると、「000¥-0000」という入力パターンが設定されます。「0」は数値1けたを入力するための定型入力文字ですが、入力の省略が許されません。そのため、7けたを入力しないと確定できません。

郵便番号が3けたしか分からないとき、とりあえず3けただけを入力できるようにするには、入力を省略できる定型入力文字「9」を使用して、「000¥-9999」を設定します。

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