【エクセル時短】は「少しでも早く仕事を終わらせたい!」というビジネスパーソンのみなさんに、Excelの作業効率をアップするワザをお届けする連載です。毎週木曜日更新。
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屈指の人気関数を今こそマスター

VLOOKUP(ブイ・ルックアップ)は、表を縦方向に検索し、特定のデータに対応する値を取り出すExcel関数です。よくある例としては、以下のように顧客コードから氏名や性別を取り出すという使い方があります。

【エクセル時短】今さら聞けないVLOOKUP関数の使い方。複雑な「4つの引数」を理解しよう

セルB3〜B6にVLOOKUP関数が入力されており、顧客コード「T002」に対応する氏名・性別・居住地・年齢を表(顧客リスト)から取り出しています。

VLOOKUP関数をマスターすれば、対応する値を目視で探したり、手動で何度も検索したりする手間が省けるため、業務効率は格段にアップします。そのため、Excel関数の中でも屈指の人気を誇るのですが、引数の指定が複雑という困った面もあります。

エクセル時短】第6回では、「ちゃんと使える自信がない」「久しぶりに使おうとしたら忘れてしまった」という人のために、VLOOKUP関数の使い方をおさらいします。

引数は最初の3つがポイント

まず、VLOOKUP関数の構文を確認します。

=VLOOKUP検索値, 範囲, 列番号, 検索の型

VLOOKUP関数には4つの引数(ひきすう)がありますが、ポイントとなるのは最初の3つです。それぞれ以下のような意味があります。

  1. 検索値] ... どのデータで
  2. 範囲] ... どこを検索して
  3. 列番号] ... どの列にある値を取り出すか

4つめの引数[検索の型]は、とりあえず置いておきます。

先ほどの顧客リストを例にすると、[検索値]には、探したい顧客コードが入力されているセルB1を指定します。そして[範囲]には、顧客リスト全体(セルA10〜F109)を指定します。顧客リストの見出し行を含める必要はありません。

ここで注意したいのが、[検索値]の検索対象は[範囲]の左端の列(左から1列目)である点。左から2列目や3列目を検索することはできません。仮に[検索値]として「氏名」を指定したいときは、[範囲]の左端の列が「氏名」となるように、あらかじめ表を整えておく必要があります。

続いて[列番号]には、[範囲]で指定した表のうち、取り出したい値がある列が左から何列目にあるかを数字で入力します。仮に「2」と指定すれば、表の左から2列目にある「氏名」が取り出されます。

VLOOKUP関数の入力から、第1・第2・第3引数の指定までの操作は次の通りです。

1VLOOKUP関数を入力する

【エクセル時短】今さら聞けないVLOOKUP関数の使い方。複雑な「4つの引数」を理解しよう

VLOOKUP関数で求めた値を表示したいセル(ここではセルB3)を選択し、数式バーに「=VLOOKUP」と入力します。

2第1引数[検索値]を指定する

【エクセル時短】今さら聞けないVLOOKUP関数の使い方。複雑な「4つの引数」を理解しよう

「(」を入力し、第1引数の[検索値]となるセル(ここではセルB1)を指定します。指定したいセルをクリックしてもOKです。

3第2引数[範囲]を指定する

【エクセル時短】今さら聞けないVLOOKUP関数の使い方。複雑な「4つの引数」を理解しよう

「,」を入力し、第2引数の[範囲]となるセル(ここではセルA10~F109)を指定します。指定したいセル範囲をドラッグして選択してもOKです。

4第3引数[列番号]を指定する

【エクセル時短】今さら聞けないVLOOKUP関数の使い方。複雑な「4つの引数」を理解しよう

「,」を入力し、第3引数の[列番号]を指定します。ここでは表の左から2列目にある「氏名」を求めたいので「2」と入力します。これで第1・第2・第3引数までを指定できました。

4つめの引数は「FALSE」と覚える

最後の[検索の型]は、検索したデータが見つからなかったとき、どのように処理するかを決める引数です。「TRUE」または「FALSE」で指定し、省略した場合は「TRUE」と同じ扱いになります。

検索値]に一致するデータが見つからないとき、「TRUE」では[検索値]を超えない最大値を該当のデータとします。「FALSE」ではエラーになります。

通常、VLOOKUP関数では完全に一致するデータを探すことが多いので、少々乱暴ではありますが[検索の型]は「FALSE」にすると覚えてください。「TRUE」にするケースとしては、成績や予算などの表で一定の基準値を超えない最大値を探したいときなどが考えられます。

第4引数を指定して、VLOOKUP関数の数式を完成させましょう。

5第4引数[検索の型]を指定する

【エクセル時短】今さら聞けないVLOOKUP関数の使い方。複雑な「4つの引数」を理解しよう

「,」を入力し、第4引数の[検索の型]として「FALSE」を指定します。これで[検索値]と完全に一致する値のみが検索されるようになります。

6数式の入力を完了する

【エクセル時短】今さら聞けないVLOOKUP関数の使い方。複雑な「4つの引数」を理解しよう

「)」を入力して[Enter]キーを押し、VLOOKUP関数の数式の入力を完了します。結果、セルB3に顧客コード「T002」に対応する氏名が表示されました。

完成した数式を書き出すと、以下のようになります

=VLOOKUP(B1,A10:F109,2,FALSE)

また、今回の例において、同じ要領で「性別」「居住地」「年齢」をVLOOKUP関数で求める数式は以下のようになります。

【エクセル時短】今さら聞けないVLOOKUP関数の使い方。複雑な「4つの引数」を理解しよう

セルB3〜B6の数式をそのまま表示しました。セルB4~B6のセルは、[検索値] [範囲][検索の型]についてはセルB3と同じですが、[列番号]が異なっています。これにより、それぞれの列に対応する値が取り出されるわけです。

VLOOKUP関数を使ううえで欠かせない、4つの引数をおさらいしました。

関数の使い方を覚えるには、自分で使ってみるのがいちばん。数式を実際に入力し、VLOOKUP関数の働きを確かめてみましょう。

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