地道なコピペ作業やフリーソフトは不要

PDFファイルの表をExcelに変換したいことがありませんか？ しかし、単純にコピー＆ペーストすると、表が崩れてしまいます。

PDFファイルの表を選択してコピーします。

Excelにそのまま貼り付けると、このように表が崩れてしまいます。

上記のような結果を避けるために、セルを切り貼りして表を整えたり、表の値を1つずつコピペしたりする必要はありません。また、表の変換のためだけに、新しくフリーソフトをインストールする必要もありません。

本記事では、Microsoft Officeの標準機能や、Acrobat Proといった公式ツールでできる方法を紹介します。また、印刷した表をスキャンしたPDFでも対処法があるので、順に見ていきましょう。

表をいったんWordに貼り付ける

最も手軽な方法です。PDFファイルの表をコピー後に、いったんWordに貼り付けて再度コピーし、Excelに貼り付けましょう。WordからPDFファイルを開く方法もあります。

1PDFファイルの表をコピーする

［Ctrl］＋［A］キーを押してPDFファイルの表を全選択し、［Ctrl］＋［C］キーを押してコピーします。文章が含まれている場合は、表の文字列を選択してコピーしてください。

2Wordに貼り付けてコピーする

Wordで新規文書を作成して、表を貼り付けます。その後、表の右上のアイコンをクリックして表全体を選択し、［Ctrl］＋［C］キーを押してコピーします。

3Excelに貼り付ける

Excelの画面に切り替えて貼り付けます。

WordからPDFファイルを開くこともできる

Wordから直接PDFファイルを開いてから、表をコピーしても構いません。ただし、PDFファイルのページ数が多い場合は、変換に時間がかかることがあります。

Wordを起動して［Ctrl］＋［O］キーを押し、［参照］をクリックします。続いて［ファイルを開く］ダイアログボックスからPDFファイルを選択し、［開く］をクリックします。

PDFファイルからWordファイルへ変換する旨のメッセージが表示されます。［OK］をクリックすると、Wordファイルへの変換が開始されます。

Excelの「Power Query」を利用する

外部データと接続できる「Power Query」（パワークエリ）の機能を利用して、PDFファイルの表を取り込むことも可能です。自動的に認識された表を読み込むことで、Excel上に表示できます。

1［ナビゲーター］の画面を表示する

［データ］タブから［データの取得］-［ファイルから］-［PDFから］をクリックします。［データの取り込み］ダイアログボックスが表示されるので、PDFファイルを選択します。

2表を読み込む

［ナビゲーター］の画面が表示されました。［Table001（Page1）］をクリックします。取り込む表のイメージが表示されるので確認し、［読み込み］をクリックします。

3PDFファイルの表が読み込まれた

PDFファイルの表がExcelに読み込まれました。

Acrobat Pro（有償版）の機能を利用する

有償版のAcrobat Proを使っている場合は［PDFを書き出し］の機能で、Excelへ簡単に変換可能です。紙をスキャンした文字列の選択できないPDFファイルでも、自動的に文字認識されます。

1Excelファイルに変換する

［変換］メニューから［Microsoft Excel］を選択し、［XLSXに変換］をクリックします。

2Excelファイルに変換された

PDFファイルがExcelファイルに変換されました。

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