名刺や契約書などの文書を簡単デジタル化!

Adobeは2017年6月1日、無償のスマートフォンアプリ「Adobe Scan」を公開しました(Android/iOS版)。名刺や契約書、領収書などの文書をスマートフォンのカメラで撮影することで、紙のドキュメントを簡単にPDF化できるデジタルスキャナーアプリです。OCR機能も備えるため、取り込んだデータに書かれているテキスト情報を検索することもできます。

[Adobe Scan]アプリの主な特徴は以下のとおりです。

・OCR(光学式文字認識)で画像内のテキストが検索可能
・カメラで撮影したデータから高品質のPDFを作成
・クラウドサービス(Adobe Document Cloud)との連携

まだ[Adobe Scan]アプリをインストールしていない人は、以下のリンクからインストールして手順を進めてください。

Adobe Scanアプリのアイコン Adobe Scan: PDFスキャナー、ドキュメント、レシート(App Store)
Adobe Scan(Google Play)
開発:Adobe

[Adobe Scan]アプリのインストールが終わったら、さっそく文書をスキャンしてデジタル化してみましょう(以下の手順はAndroid版のアプリを例に解説していますが、iPhone版でも同様に操作が可能です)。

紙の文書をデジタル化する方法

1[Adobe Scan]アプリを起動する

アドビスキャンのアイコン

[Adobe Scan]アイコンをタップしてアプリを起動します。

2Adobe Document Cloudにログインする

アドビスキャンの[Adobe Scanへようこそ。]画面

初めて[Adobe Scan]アプリが起動した時は[Adobe Scanへようこそ。]画面が表示されるので、[ログイン]ボタンをタップします。Adobe IDをまだ持っていない人は[新規登録]ボタンをタップして会員登録を行ってください。

3Adobe IDを入力する

アドビスキャンの[ログイン]画面"

Adobe IDのIDとパスワードを入力し、[ログイン]ボタンをタップします。

4生年月日を設定する

アドビスキャンの生年月日設定画面

[生年月日を選択してください]画面が表示されたら、生年月日を設定した上で[更新]ボタンをタップします。

5サービスの利用条件に同意する

アドビスキャンの[利用条件]画面

[利用条件]画面が表示されたら、[利用条件およびプライバシーポリシー(更新済み)を読み、その内容に同意します。]をタップしてチェックマークを付けて、[続行]ボタンをタップします。

6アプリのカメラへのアクセスを許可する

アドビスキャンのカメラへのアクセス許可画面

[Adobe Scanに「カメラに直接アクセスして写真またはビデオを撮影すること」を許可しますか?]画面で[許可]ボタンをタップします。

7Adobe Scanのカメラが起動する

アドビスキャンのカメラが起動した画面

Adobe Scanのカメラが起動するので、取り込む文書にカメラを向けます。

8自動的にキャプチャーが始まる

アドビスキャンのキャプチャー中の画面

Adobe Scanアプリが文書を認識すると、自動的に撮影(キャプチャー)が始まります。キャプチャー中はカメラをなるべく動かさないようにしましょう。

9取り込んだデータを確認する

アドビスキャンアプリで文書を取り込んだ画面

撮影(キャプチャー)が終わったら、画面の右下に取り込んだデータのサムネイルが表示されるのでタップしましょう。

10スキャンしたデータが表示された

アドビスキャンで取り込んだデータが表示された画面

スキャンしたデータが表示されました。画面の下にはカラー補正などのツールボタンが表示されています。ここでは例として取り込んだデータのトリミング位置を修正してみましょう。[トリミング]ボタンをタップして手順を進めます。

11角の位置を調整する

アドビスキャンで角を調整する画面

ガイド線が表示されるので、四隅のハンドル(○)をドラッグして位置を調整します。四隅の位置を調整できたら、画面右上の[完了]アイコン(チェックマーク)をタップします。

取り込んだ写真データを保存する

続けて、スキャンしたデータをPDFとして保存しましょう。Adobe Scanアプリで取り込んだデータは、Adobeが提供するクラウドサービス「Adobe Document Cloud」に保存されます。PDFとして保存したデータを[Adobe Acrobat Reader]アプリで表示すれば、取り込んだ文書内の文字を検索したりできるようになります、

12スキャンしたデータをPDFとして保存する

アドビスキャンでPDF保存する画面

取り込んだデータを保存する時は[PDFを保存]をタップします。

13スキャンしたデータが保存された

アドビスキャンでデータが保存された画面

データのスキャンが行われてPDFとして保存されます。保存されたら[ACROBATで開く]をタップしてデータを確認しましょう。なお、この画面で[共有]をタップすると、他のアプリにデータを保存することもできます。

14[Adobe Acrobat Reader]アプリが起動する

アドビアクロバットリーダーにようこそ画面

[Adobe Acrobat Readerにようこそ]画面が表示されたら、[続行]ボタンをタップしましょう。スマートフォンに[Adobe Acrobat Reader]アプリをインストールしていない場合はインストールを行った上で手順を進めます。

アドビアクロバットリーダーの[ポリシーアップデート]画面

[ポリシーアップデート]画面が表示されたら[OK]ボタンをタップします。

15スキャンしたデータが[Adobe Acrobat Reader]で表示された

アドビアクロバットリーダーでスキャンしたデータが表示された画面

取り込んだデータが[Adobe Acrobat Reader]アプリで表示されました。ここでは取り込んだ文書内の文字を検索してみます。画面右上の[検索]アイコン(虫眼鏡マーク)をタップしましょう。

16文書内の文字を検索する

アドビアクロバットリーダーでスキャンしたデータの文字を検索する画面

検索するキーワードを入力し、画面右下の[検索]ボタン(虫眼鏡マーク)をタップします。

17文書内の文字の検索結果が表示された

アドビアクロバットリーダーでスキャンしたデータの文字を検索した結果の画面

検索結果が表示されました。上の画面のように、画像内の文字も認識されていることがわかります。

以上で文書の取り込みと保存、確認の手順は完了です。保存したPDFデータは前述のとおりAdobe Document Cloudに保存されます。

HINT保存したデータはパソコンでも確認できる

Adobe Scanアプリで取り込んだPDFデータは、Adobeのクラウドサービス「Adobe Document Cloud」に保存されます。クラウドサービスなので、もちろんパソコンでデータを確認することもできます、

Adobe IDでパソコンでログインした画面

AdobeのWebサイトにAdobe IDでログインし、[Document Cloudファイル]をクリックします。

パソコンでDocument Cloudを表示した画面

[Document Cloud]の[Adobe PDF Services]画面が表示され、取り込んだPDFデータが保存されていることが分かります。