Accessには、引数にフィールド名、テーブル名、条件式を指定して、条件に合うレコードの集計を行う「定義域集計関数」があります。引数[条件式]は、基本的に「フィールド名」「演算子」「値」の3つを組み合わせて指定します。
例えば[単価]フィールドが1000に等しいレコードを集計したいときは、「"単価=1000"」という条件式を使います。その際、引数[条件式]の中の「1000」などの数値はそのまま記述しますが、[条件式]の中の日付は「#」、文字列は「'」で囲みます。
さらに、[条件式]全体を「"」で囲んでください。[条件式]の中の数値や日付、文字列の部分には、他のフィールドの値やテキストボックスの値を指定することも可能で、その場合はフィールド名やテキストボックス名を半角の「[ &演算子で連結します。
ここでは例として、テキストボックスに入力された日付に受注した受注金額の合計をDSum関数で求めます。条件式は「"受注日=#" &[条件日]& "#"」のようになります。
関数の解説
DSum
(フィールド名,
テーブル名またはクエリ名,
条件式)
[テーブル名またはクエリ名]の[フィールド名]で[条件式]を満たすフィールドの数値の合計を返す
引数[条件式]の記述例
入力例 | 意味 |
---|---|
"単価>=1000" | [単価]フィールドの値が1000以上 |
"分類='飲料'" | [分類]フィールドの値が「飲料」 |
"分類=' "& [テキストボックス] &" ' " | [分類]フィールドの値が[テキストボックス]の値 |
"受注日 =#2017/2/5#" | [受注日]フィールドの値が2017/2/5 |
"受注日=#"& [テキストボックス]& "#" | [受注日]フィールドの値が[テキストボックス]の値 |