視聴ユーザーの心理をまず理解しよう

 中継ユーザーは映像と音を駆使できますが、視聴ユーザーはキーボードを打つことでしかメッセージを伝えられません。言葉足らずで意味がよくわからないツイートもあるかもしれません。しかし、それでもきちんとしたコミュニケーションを取ろうという努力をしなくては、よいソーシャルストリームは生まれません。
 ソーシャルストリームにツイートしてくれる視聴ユーザーは、さまざまな番組からあなたの番組を選んで視聴し、ツイートしてくれる、本当に大切な存在です。いつも自分が他のユーザーの番組を視聴しているときの気持ちを、注意深く観察して覚えておきましょう。

ソーシャルストリームによるコミュニケーションは、ややもすると一方通行になりがちです。中継ユーザーが注意深くチェックし、対応しましょう

視聴ユーザーの気持ちをマイナスにする言動に注意!

 あなたの番組のソーシャルストリームに参加してくれる視聴ユーザーは、それだけ番組にシンパシーを感じてくれているはずです。しかし、そのツイートへの対応がよくないと、反対に怒らせてしまうこともあります。視聴ユーザーの気持ちをマイナスにし、怒らせてしまう要因として、主に次の3つが挙げられます。

0.無視

 寄せられるツイートのすべてに返信する必要はありませんが、完全にソーシャルストリームを無視しているようでは、「なぜUstreamをやっているの?」という根本的な批判を受けてしまう可能性もあります。ツイートから話題を広げるなどの工夫をしていきましょう。

0.横柄

 人を見下したような「上から目線」の態度は嫌われます。初心者からの質問に「そんなこともわからないの?」というような態度を取るなどが典型的です。相手がどのような人か確認できないこともありますが、常に敬意を持って接することが大切です。

0.えこひいき

 人間は、知っている人と知らない人を分けて考えます。知っている人とは、ストレスなくコミュニケーションができるものです。だからといって、知っている人のコメントばかりに反応していると、新しい視聴ユーザーは仲間はずれにされている気分になります。

ケンカは中継ユーザーが仲裁しよう

 ブログのコメント欄にネガティブな発言があふれたり、ケンカが起こってしまう状態は、「炎上」として話題になりました。対してTwitterでは、各ユーザーの発言は流れていき、特定の「場」が作られることがないため、炎上はあまり目立ちません。
 しかしUstreamでは、番組のソーシャルストリームが「場」となり、ケンカなどが起こってしまうおそれもあります。そのような場合は、すみやかに仲裁に入りましょう。

断片的に引用される可能性を意識しよう

 ライブ中継中のなにげない言葉が、ひとり歩きしてしまうことがあります。ちょっとしたジョークのつもりで友人のことを悪くいって「本当は仲良しなんだけどね!」と後でフォローしたつもりでいても、悪くいった部分だけが注目され、いつのまにか「あの2人は仲が悪い」ということになってしまう可能性もあります。誤解を招きやすい表現や、特定のなにかを非難するような物言いは避けましょう。刺激的な言葉ほど、ひとり歩きして広まりやすいものです。

即効性のあるスパム対策はない

 Ustreamの認知が世間的に進むにつれ、「荒らし」や「スパム」がソーシャルストリームに混ざってくることも増えると考えられます。
 現在のUstreamには、こうしたツイートを防ぐ機能がありません。Twitterの問題があるユーザーのページで[スパム報告する]をクリックし、Twitter側に告発することが唯一の対策となりますが、残念ながら即効性はありません。
 ソーシャルストリームではなくコメント欄での問題がある発言については、コメントの削除や、許可設定を[あなたの承認を必要とする]に変更することで対策できます。自分の(Ustreamでの)フォロワーであれば、[ブロック]してしまうことも可能です。

Twitterの問題があるユーザーのページを表示しておく,[スパム報告する]をクリックすると、Twitterに問題があるユーザーの報告 ができる    

[ヒント]技術的な問題の指摘にはすぐに対応しよう

ソーシャルストリームに寄せられるネガティブなツイートでもっとも多いのが「音が小さい」「映像が止まる」などの技術的な問題の指摘です。こうした指摘については、可能な限りすみやかに対応しましょう。あえてツイートしない視聴ユーザーの多くも、同じ不満を持っていると考えられます。対応が遅れてしまうとタイムラインの雰囲気が悪くなり、番組の内容そのものはよくても、それらに関するツイートが目立たなくなってしまいます。

[ヒント]自分のプライバシーにも配慮しよう

Ustreamで「顔出し」をすると、電車に乗っているときに知らない人から「Ustream見てますよ」などと声をかけられる可能性も出てきます。このように有名になることはよいことばかりではなく、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性も否定できません。顔だけでなくライブ中継をしている場所も特定できるような状態であれば、なおのことリスクは高まります。顔を出すか出さないか、顔を出してどのような話をするのかは、よく吟味しましょう。