できるネット編集部より:ALSOKの子どもを見守るGPS端末「まもるっく」と、ホームセキュリティの使い方や体験レポートを紹介。元小学校教員のITジャーナリスト、高橋暁子さんによる連載の第13回です。
まもるっくのレポート&操作解説まとめ
ホームセキュリティのレポート&操作解説まとめ

こんにちは、高橋暁子です。

本連載はこれまで、外出時の子どもを見守るGPSについて解説してきました。通学や通塾など、1人で行動する子どもにGPSを持たせれば、いつでも居場所を検索したり、連絡を取ったりできます。

では、子どもが家にいるときは、どのように見守ればいいのでしょうか? わが家でもときどき、小学2年生の息子に1人で留守番をさせる機会があります。そのときには「ドアのインターホンが鳴っても出ない」「電話は留守番電話にまかせる」とルールを決めていますが、何か不測の事態が起きたら...という心配はあります。

総務省統計局が2017年に発表した「平成27年国勢調査」の結果によると、全国の夫婦のうち、両方が就業者である家庭は47.6%。実に半数近くが共働きで、その割合は増え続けているといいます。共働きが増える中で、親が帰宅する夕方~夜まで放課後の児童を預かる学童保育(放課後児童クラブ)の利用も増加しており、学童保育の「待機児童」もいる状態です。

子どもが1人で留守番をするときにも、安全を守りたい。そこで気になるのが、個人宅向けの警備サービス「ホームセキュリティ」です。子どもが小さいころはマイホームの購入を考える時期とも重なるので、気になっている人も多いのではないでしょうか?

ホームセキュリティ(HOME ALSOK)

子どもが1人で留守番しているとき、もしも侵入者と遭遇したら...。ホームセキュリティで、どのように安全を守れるのでしょうか?

ホームセキュリティの基本サービスは3つある

ホームセキュリティというと、お金がかかる複雑なサービスだという印象を持つ人が多いのではないでしょうか。しかし、今では一般のサラリーマン家庭でも利用できる料金で提供されており、導入の方法や機器の操作もカンタンになっています。

最近のホームセキュリティでは、次の3つが基本のサービスとして提供されています。

①侵入感知
空き巣などの侵入者から家を守るため、窓や玄関からの侵入をセンサーで感知。侵入があったら警備会社に通報し、ただちにガードマンが駆けつけます。

②火災感知
火災による温度の変化や煙の発生をセンサーで感知し、警備会社に通報。ガードマンが駆けつけ、状況の確認や消防と連携した対応を行います。

③非常通報
自宅で急病のときや、悪質な訪問者が来た場合などに通報し、ガードマンを呼ぶことができます。

ホームセキュリティを導入している家はどうなっている?

では、ホームセキュリティを導入している家では、どのように使っているのでしょうか? ALSOK(アルソック/綜合警備保障株式会社)の「ホームセキュリティBasic」を導入している、東京都練馬区のSさん宅を訪問し、実際に見せてもらいました。

Sさんは、一戸建て住宅に夫婦と小学1年生の男の子の3人暮らし。玄関に入ってすぐのところに、ホームセキュリティのさまざまな操作を行うコントローラーが設置されています。

ホームセキュリティ(HOME ALSOK)

ホームセキュリティの中心となるコントローラー。警備状態を切り替えたり、[非常]ボタンで非常通報したりできます。詳しい操作方法は、次回以降のこの連載で詳しく解説します。

このコントローラーで、自宅の警備状態を「外出」「在宅」の2種類のモードに切り替えられます。家を空けるときには「外出」モードを選択しますが、このとき窓の施錠忘れがあるとコントローラーが警告します。Sさんは「導入したばかりのころは、ときどき(警告に)怒られましたね。おかげで、窓の鍵をすぐ締める習慣が身に付きました」とのこと。

帰宅時には暗証番号を入力して外出モードの警備を解除し、「在宅」モードに切り替えます。在宅モードは自宅の指定エリアだけを警備する状態で、人のいない部屋や玄関だけを警備したり、就寝時には全体を警備したりと、警備する範囲の切り替えも可能です。

モードの切り替えや暗証番号の入力は、小学校1年生のお子さんでも問題なく操作できるそうです。タッチだけで操作できるキーホルダー型デバイス(IDキー)も利用できるので、暗証番号の入力が苦手な小さなお子さんや、高齢の家族でも安心です。

家族の急病や不審者の訪問など、急なトラブルのときには「非常」ボタンを押すと、すぐにALSOKに通報できます。通報を受けたALSOKでは、全国約2,400カ所にある拠点からもっとも早く駆けつけられるガードマンを派遣します。侵入・火災だけでなく、急病などにも対応してくれるのは心強いです。

ホームセキュリティ(HOME ALSOK)

ランドセルなどに付けておける、小型のIDキー。暗証番号を入力する代わりに、コントローラーにタッチすることで操作できます。

ホームセキュリティ(HOME ALSOK)

非常ボタンはいつでも押せるようにしておきたいもの。Sさん宅では、独立した非常ボタンを2階のリビングルームにも設置していました。玄関の「非常」ボタンも含めて、実際に押して通報したことはまだないそうです。

建売住宅での「後付け」もカンタン

Sさん宅では、ホームセキュリティを建売住宅の購入後に導入しています。導入には家じゅうにケーブルを張り巡らせる複雑な工事が必要なのではと思いましたが、コントローラーは壁にかけて電源ケーブルを接続するだけでOK。各種センサーは電池と無線通信で動作するため配線工事は不要で、導入は想像以上に簡単だったそうです。

Sさんは会社員、奥さんは専業主婦で、ホームセキュリティは小さい子どもがいる家の安全を守るために利用しているとのこと。今後は奥さんも働きに出る予定があるそうで、そうなれば、お子さんが1人で留守番する機会も増え、もっと活躍するようになるでしょう。

マイホームを購入するときだけでなく、家族の生活パターンが変わって子どもだけで留守番をする機会が増えたとき、高齢の家族との同居を始めたときなど、ホームセキュリティの導入を考える機会はさまざまだと思います。後付けもカンタンなら、いつでも必要になったときに導入を検討できますね。

ホームセキュリティ(HOME ALSOK)

家を買ったあとでもカンタンに導入可能。今どきのホームセキュリティでは、大規模な工事は必要ありません。

次回は、気になる料金と導入方法について、より詳しく紹介しましょう。Sさん宅で導入している標準的なプラン「ホームセキュリティBasic」以外にも、大型の二世帯住宅向けやマンション向けのプランもあり、担当者と納得いくまで相談し、家庭の事情に合った最適なセキュリティプランを立てられます。

提供:ALSOK