ワードの「透かし文字」を積極的に使う!

ビジネス文書では、文書の背景に「至急」や「社外秘」「注意」などといった透かし文字を表示することがあります。文書の背景に大きく「透かし文字」を印刷しておくことで、その文書を目にする全員に確実にメッセージを伝えられ、文書の扱いに関するミスや勘違いも防げます。Word(ワード)を使えば、こうした透かし文字を簡単に作成できるので、ぜひ操作方法をマスターしておきましょう。

たとえば、自分が作成した企画書を他人に配布する時なども、まだ正式なお披露目の前段階であれば、文書に「Draft」や「草稿」といった透かし文字を入れておくのもいいでしょう。それにより、もしその企画書が自分の手を離れて人の目に触れた場合でも、「これは完成版ではありません」ということが確実に伝わります。

今回は、あらかじめWordに用意された透かし文字ではなく、自分で好きな文言の透かし文字を作成する方法を紹介します。以下の手順を参考に、文書の目的に合った透かし文字を設定して活用ください。ここでは例として、「草稿」を意味する「Draft」という文字列を透かし文字としてワード文書の背景に表示してみます。

ワードファイルに透かし文字を表示する設定は、以下の流れで操作を行います。

Wordファイルに透かし文字を表示する手順の概要

  1. [デザイン]タブ→[透かし]→[ユーザー設定透かし]の順にクリック
  2. [透かし]画面の[テキスト]欄に、表示する透かし文字を入力

画面付きの詳しい解説は、以下の手順をご覧ください。

Wordファイルに好きな透かし文字を入れる方法

1[デザイン]タブを選択する

ワード(Word)で[デザイン]タブを選択した画面

透かし文字を表示したい文書をWordで表示して、[デザイン]タブをクリックします。

2[ユーザー設定の透かし]を選択する

ワード(Word)で透かし文字の入力を始める画面

[透かし]ボタンをクリックして、[ユーザー設定の透かし]をクリックします。なお上の画面のように、「緊急」や[社外秘」などのよく使う透かし文字は、あらかじめメニューに登録されています。

3[透かし]ダイアログボックスが表示された

ワード(Word)の[透かし]ダイアログボックス

[透かし]ダイアログボックスが表示されたら、[テキスト]をクリックします。

4表示する透かし文字を入力する

ワード(Word)で[透かし]ダイアログボックスその2

[テキスト]欄に、表示したい透かし文字を入力しましょう。ここでは「Draft」と入力しています。[フォント]や[サイズ][色][レイアウト]の設定も、必要に応じてこの画面で行います。設定が終わったら[OK] ボタンをクリックします。

5Wordファイルに透かし文字が表示された

ワード(Word)で透かし文字が入力された画面

文書の背景に透かし文字が表示されました。

ワード(Word)で透かし文字が入力された画面(2ページ目)"

同じ文書の2ページ目以降にも、透かし文字が正しく表示されていることが確認できます。

HINTWord文書の透かし文字を削除する方法

ワード文書に表示されている透かし文字を削除する方法は以下の通りです。

ワード(Word)文書に表示されている透かし文字を削除する設定画面

表示されている透かし文字を削除するには、[デザイン]タブ→[透かし]ボタン→[透かしの削除]の順にクリックします。