何もない空間にカップや家具が出現
AppleがiOS 12で強化した機能の1つに、「AR」があるのをご存じですか?
これは「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」と呼ぶのが一般的。現実の環境をコンピュータによって「拡張」できる技術です。>
具体的には、iPhoneのカメラを通して現実にはない物体(オブジェクト)を出現させることが可能になるのですが......文字で説明してもちょっとわかりにくいですよね。そこでAppleでは、ARの世界を手軽に体験できる「ARKit - AR Quick Lookギャラリー」を用意しています。
なかなか不思議な体験ができるので、家族や友達が集まったときの小ネタにピッタリです。以下の手順で試してみましょう!
Appleの「ARKit」でカップを配置する
1オブジェクトを出現させたい場所を確認する
今回は、このカフェテーブルにカップを出現させてみることにします。ご覧の通り、現実には何もありません。
2オブジェクトを選択する
iOS 12をインストール済みのiPhoneから「ARKit - AR Quick Lookギャラリー」にアクセスし、出現させたいオブジェクトをタップします。
続いて[AR]をタップしましょう。
3オブジェクトが出現した
iPhoneのカメラが起動します。今回はカフェテーブルに出現させたいので、そこを中心にiPhoneを動かし続けると......
ARにより、何もないカフェテーブルにカップが置かれました! 現実に近いサイズ感になっています。
カップをピンチアウトすると倍率を変更でき、ありえないサイズになりました! これでちょっと遊べそうですね。
「IKEA Place」で家具を配置する
ARをうまく応用したアプリとしては、インテリアメーカーの「IKEA」(イケア)が提供する無料アプリ「IKEA Place」が挙げられます。
ARによってIKEAの家具を自宅に配置することで、実際に購入する前に、家具のサイズ感やコーディネートを確認できるというわけですね。こちらも実際に試してみましょう。
IKEA Place(App Store)1IKEA Placeを起動する
IKEA Placeを起動すると、LINEのトークのようなチュートリアルが表示されます。画面の指示に沿って進めましょう。
2家具を選択する
家具を選択します。今回は「オドゲル」というチェアを選びました。
家具の情報を確認し、[配置してみましょう]をタップします。
3家具が出現した
ARKitと同様に、出現させたい場所でiPhoneを動かし続けると家具が配置されます。ドラッグで移動したり、2本指でひねる操作で回転したりできるので、イメージが膨らみそうです。
以上、iOS 12のAR機能について解説しました。
iOS 12で追加された新アプリ「計測<」でもARが応用されており、カメラで映したオブジェクトの大まかなサイズを測ることが可能です。詳しくは関連記事からご覧ください。
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