プライバシー保護のために追加された機能
iOS 14にアップデートしてから、iPhoneの画面右上に、時々オレンジや緑の「点」(・)が表示されているのを見かけたことはありませんか?
iPhone X/XS/XR/11/12などでは、モバイルデータ通信の電波アイコンの上に表示されます。
iPhone 8以前やiPhone SEでは、バッテリーアイコンの左側に表示されます。
この「点」は、実はiOS 14から追加された「録音と録画のインジケータ」という機能によって表示されています。
iPhoneにはマイクとカメラが搭載されていますが、万が一、これらが悪意のあるアプリ開発者などに利用された場合、自分の電話が盗聴されたり、撮影した写真やビデオを盗み見られたりする危険があります。
録音と録画のインジケータを表示することで、「いま何らかのアプリがiPhoneのマイクやカメラを利用していますよ」と、ユーザーに教えてくれているわけです。
録音と録画のインジケータを確認する
実際に、iPhoneで通話したり、カメラを起動していたりすると、オレンジや緑の「点」が表示されることを確認できます。
[電話]アプリで通話すると、オレンジの「点」が表示されました。オレンジは、iPhoneのマイクが使用中であることを表しています。
[Zoom]アプリでビデオ会議をしているところです。緑の「点」は、iPhoneのカメラが使用中、もしくはマイクとカメラの両方が使用中であることを表しています。
マイクやカメラを利用したアプリを確認する
直近でマイクやカメラを利用したアプリが何だったのかは、コントロールセンターで確認できます。こちらもあわせて覚えておきましょう。
オレンジ=マイクが「Phone」(電話)で利用されたことが分かります。
同様に、緑=カメラが「Zoom」で利用されたことが分かります。
なお、録音と録画のインジケータには、オフにする設定は用意されていません。プライバシー保護のための機能なので、常時動作していたほうが安心感があります。以上のような働きをすることを知っておき、万が一のときに備えておくといいでしょう。