印刷すれば手書きのカレンダーとして使える
2021年のカレンダーの用意はもう済んでいますか?
普段のスケジュールの管理にはツールを使っている人でも、手書きできる紙のカレンダーが便利な場面は多くあります。テレワークの予定を示すなど、家族に向けたスケジュールの共有にはアナログな手段も有効です。
ここでは、Excelを使ってカレンダーを作成する方法を2つ紹介します。Excelのテンプレートを使う方法と、Excel関数を駆使せずに簡単な数式を使ってオリジナルのものを作成する方法で、どちらも手軽に作成できます。
Excelのテンプレートから作成したカレンダーです。微調整するだけで完成します。
「=A4+1」のような単純な数式のみを使って作成したオリジナルのカレンダーです。「月」の切り替えにも対応しています。
それでは、さっそく作ってみましょう。
テンプレートから作成する
Excelのテンプレートは[ファイル]→[新規]の順にクリックすると検索できます。ここでは、「どの年度にも対応する月単位のカレンダー」をダウンロードして、2021年1月から始まるカレンダーを作成します。
1テンプレートを検索する
[ファイル]→[新規]の順にクリックし、「カレンダー」のリンクをクリックします。検索ボックスにキーワードとして「カレンダー」と入力しても構いません。
2テンプレートを選択する
カレンダーのテンプレートが表示されました。ここでは、「どの年度にも対応する月単位のカレンダー」を選択します。
3テンプレートからファイルを作成する
選択したテンプレートが表示されました。[作成]をクリックします。
4「年」を変更する
テンプレートからカレンダーのファイルが作成されました。初期状態では、年が表示されているセルB1に「=YEAR(TODAY())」と入力されています。ここから、TODAY関数で取得した今日の日付をもとに、YEAR関数で「年」が取り出されていることが分かります。
2021年のカレンダーを作りたいので、セルB1に「2021」と入力します。入力を確定すると「2021年」のカレンダーに切り替わります。
5印刷に不要な文字の色を「白」にする
このテンプレートでは、セルB2、C2、E1、E2にそれぞれ「カレンダーの年」「カレンダーの月」「月曜日」「週の最初の曜日」と文字が入力されています。[Ctrl]キーを押しながらそれぞれのセルをクリックして選択したら、文字の色を「白」に変更します。
6カレンダーを完成させる
印刷に不要な文字の色を白に変更できました。土日の文字色を変更すれば完成です。
セルB2、C2、E2の文字は単純に削除しても構いませんが、セルE1を参照する数式がテンプレートに組み込まれているため、セルE1の「月曜日」を削除してはいけません。セルE1のプルダウンリストで「日曜日」を選択すれば、日曜日始まりのカレンダーに変更できるので、好みに応じて作成しましょう。
オリジナルのカレンダーを作る
今度はテンプレートを使わずにオリジナルのカレンダーを作成しましょう。DATE関数やWEEKDAY関数などの日付に関する関数を駆使して作成する方法もありますが、ここではそれらを使わずに簡単な数式のみを使います。
ひと月ごとに1枚のカレンダーとして印刷できる大きさで、「月」を切り替えたときに日付が入れ替わるようにしておきます。
1カレンダーの土台を作る
まず、セルの大きさを調整し、曜日を入力します。A4用紙の横方向に印刷する場合、列の幅:120ピクセル、行の高さ:90ピクセル程度でちょうど収まります。
次に、第1週目の月曜日に当たる、セルA4に日付を入力します。2021年1月1日は金曜日なので、「2020/12/28」と入力してください。これらはすべて直接入力で構いません。
21週目の日付を指定する
セルB4に「=A4+1」と入力します。セルA4の値に「1」を足すことで、翌日を指定できます。
セルB4の値をオートフィルで、セルG4までコピーします。
32週目の日付を入力する
セルA5に「=A4+7」と入力します。「1週目の7日後」という意味です。
セルA5の値をオートフィルで、セルG5までコピーします。
43週目以降の日付を入力する
2週目の日付を入力できました。セルA5からG5までを選択した状態で下方向へドラッグすると、オートフィルで3週目以降の日付を入力できます。
5日付の表示形式を整える
日付をすべて入力できました。次に「yyyy/mm/dd」の表示から、日付のみの「d」に表示形式を変更します。日付全体のセル範囲(A4~G8)を選択して[Ctrl]+[1]キーを押します。
[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されました。[ユーザー定義]をクリックして[種類]の入力欄に半角の「d」と入力して[OK]ボタンをクリックします。
日付の表示形式が変更されました。
6「年月」を取り出す
このままカレンダーの見出しに「月」を直接入力しても構いませんが、ここでは、自動的に「年月」を表示できるようにします。セルA1に「=MAX(A4:G4)」と入力し、1週目の最大の値(日付)を取得します。
7セルの表示形式を「年月」に変更する
セルA1を選択して[Ctrl]+[1]キーを押して[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示します。[日付]を選択し、[種類]から[2012年3月]を選択します。
8カレンダー全体の書式を整える
セルA1の表示が「2021年1月」となりました。カレンダー全体の書式を整えて完成です。
92月のカレンダーを作成する
作成したカレンダーのセルA4の日付を「2021/2/1」に変更します。
2月のカレンダーに切り替わりました。見出しも「2021年2月」に変更されています。
カレンダーを作成する2つの方法でした。テンプレートで手軽に作るか、オリジナルでこだわるか、好みで試してみてください。