Windows XPユーザーからのメールは危険!
最新のパソコンに移行し、対策を万全にしたつもりでも、利用するユーザーの誤解や油断を狙った攻撃を受ける可能性が考えられます。典型的なのは、メールを使った攻撃です。
例えば、取引先や同僚の中に自宅でWindows XPパソコンを使っている人がいて、その人からメールが届いた場合は、安易に添付ファイルを開いたり、メール本文に記載されているURLをよく確認せずにクリックすることは避けた方がいいでしょう。
もしかすると、Windows XPパソコンに感染したマルウェアが、ほかのパソコンに被害を拡大させようと勝手に送ってきたメールである可能性が考えられます。
メールに普段と違う点がないかを確認しよう
取引先や、利用しているサービスなどになりすまして、メールの添付ファイルでマルウェアを送るのは、17ページで解説した「標的型攻撃」の典型的な手段です。このような被害を防ぐには、最新のWindowsだからと油断せずに、OSの更新プログラムを適用し、最新のウイルス対策ソフトでパソコンを保護しましょう。
また、メールに普段と違う点がないかを観察することも大切です。例えば、件名や本文の書き方、添付ファイルの名前の付け方が普段と違っていないかを確認しましょう。海外製のマルウェアでは、誤字があったり、おかしな日本語が使われているケースもあります。
メールに記載されているURLも要チェックです。つづりが実在のものと微妙に違っていたり、本来「●■▲ .jp」であるはずのURLが「●■▲ .com」「● - ■▲ .jp」のように変えられていたら、偽サイトのおそれがあります。少しでも不自然に感じたら、安易にクリックせず、相手に電話や口頭で確認するといいでしょう。
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[ヒント]相手がWindows XPを使っているかは、どう見極める?
Windows XPユーザーからのメールに注意が必要だと言っても、誰がWindows XPを使っているのか、わからない場合もあるでしょう。家庭内や社内であれば、すぐにわかります。しかし、友達や取引先の相手の場合は、すぐには判断できません。本人に聞いてみれば確実ですが、取引先との関係によっては、そうはいかないことも多いでしょう。このため、2014年4月9日以降は、相手を問わず、メールのURLや添付ファイルを開くときは、なにか違和感がないかに注意を払うことが大切です。