連鎖更新とは、一側テーブルの[主キー]フィールドの値を変更すると、多側テーブルの対応する値も自動的に変更される機能です。これによりテーブル間の参照整合性を保つことができます。参照整合性を設定すると、レコードの入力、更新、削除時にレコードの整合性が維持されるようにAccessが自動的に管理してくれるようになります。大変便利ですが、実務上困ることもあります。
例えば、部署が増えたので[部署ID]を英字混じりにすることになった場合、参照整合性が設定されていると[部署ID]を変更できません。そのようなときは[連鎖更新]を設定すれば、一側の[部署テーブル]の[部署ID]を変更できるようになり、同時に対応する多側の[社員テーブル]の[部署ID]も自動的に更新できます。
ただし、連鎖更新を常に設定していると、意図せずに他のテーブルのデータが変わってしまう危険があります。連鎖更新は必要なときだけ一時的に設定するようにしましょう。