【俺のメルカリ】は、ブロガーのコグレマサト氏が、オジさんにとってのメルカリの魅力や、使いこなし方を紹介していく連載です。毎週金曜日更新。
これまでのあらすじ(まとめ)

こんにちは! ネタフルのコグレマサトです。これまで8回にわたってメルカリの始め方、使い方について解説してきました。「実はやってみると超簡単なんだよ!」ということを切々と綴ってきたつもりですが、それでもやっぱり始められない...というオジさんが、まだ周りにもいます。

そうした人たちに話を聞いてみると、メルカリに乗り出せない理由は「コメントのやりとりが面倒そう」「商品の発送が面倒そう」の2点に集約されるようです。

コメントのやりとりに関しては、前回かなり詳しく触れました。メルカリでは手間のかかる交渉を避けられる「オファー」機能を用意していますし、出品時に値下げには応じない旨などを書いておくことで、コメント対応を避けることも可能です。

一度付いた「面倒そう」という印象は簡単には消えないかもしれませんが、面倒な交渉で悩まされる話は、事例としては目立ちますが絶対数は多いわけではありません。ぜひ思い切って始めてみてください! という気持ちです。

今回は発送の面倒を克服する方法を、じっくりと掘り下げていきたいと思います! とはいえ難しいことはありません。ちょっとした発想の転換が大事です。

いつも「箱」があれば、出品・発送のハードルが下がる

日常的にメルカリを利用している人にとって、商品を梱包して発送する作業は、それほど面倒ではありません。家にある適当な梱包材(箱や封筒)に商品を入れ、必要なら適当な緩衝材も詰めて、近所のコンビニから送り出すだけです。

しかし、日常的に利用しているわけではない人の場合、「まず梱包材を調達する」からのスタートとなります。売りたい商品のサイズに合う箱を探し、緩衝材が必要なら緩衝材も探してきて、サイズを計って送料を確認して...という作業を考えると、確かになかなか面倒です。

家にあるものをメルカリで売ろう! と思ったら、まずは発送用の梱包材を用意することをおすすめします。ちょうど12月といえば大掃除のタイミングでもあるので、自分も忘れていたような意外な"資産"が出てくるかもしれません。思い切った断捨離のためにも、まずは準備から始めてみてください。

梱包材をまとめてストックしておこう!

メルカリをよく使っている人は、AmazonなどのECサイトで商品を買ったときに届いた箱や緩衝材を取っておくことが多いようです。ぼくもそうしていて、下の写真は、自室の片隅に置いている「メルカリ梱包材ボックス」です。段ボール箱の中に段ボールの空き箱やエアーキャップ(プチプチ)などをまとめています。

段ボール箱は見たとおり、ECサイトから届いた手頃なサイズの箱をたたんでまとめています。エアーキャップも商品を買ったときに入っていた中古品がほとんど。封筒は新品ですね。100円ショップでまとめ買いしています。

梱包材をこのようにまとめておくと、売りたいものが見つかったときに適当なサイズの箱を探すのも簡単です。段ボール箱1つ分なので、それほど場所も取りません。

ガムテープも梱包のために欠かせません。メルカリで売買する商品は小型のものが多いので、100円ショップでよく売っている幅の狭いガムテープが使いやすいです。なくなると困るので、いつも多めにストックしています。

このほか、発送作業にはカッターやメジャーも使います。これらも近くに置いておくといいですね。発送を面倒にしないコツについて、メルカリのまゆみんさんにも聞いてみましょう!

梱包材を取っておく習慣ができるとラクに

メルカリをなかなか始められない人から「発送が面倒そう」とよく言われるんですが、その大きな原因は、家に梱包材のストックがないためだと思います。まゆみんさんはどう思いますか?

こんにちは! メルカリ広報のまゆみんです。まさにそう思います! 商品が売れたあとで、箱や袋がなかったと気付くとものすごく面倒に感じますよね。箱などの資材を買ってきて、梱包して、また発送に行って、と2回外出しないといけないところとか。

言い換えると、手頃な箱がいつも手元にあれば「これに何を入れてメルカリで売ろうかな?」という発想になると思うんですよね。

そうかもしれませんね(笑)。私は、Amazonから届いた箱と緩衝材や、お店で買い物したときのかわいいビニールショッパー(買い物袋)などは「メルカリ用に取っておこう」と考えるのが習慣になっています。

わかります! でも、普通はそもそも「箱を取っておく」という発想がないですよね。メルカリを試してみて気に入ったら、意識的に箱などの梱包資材を用意しておくようにすると、発送のハードルが下がると思います。まゆみんさんは箱やショッパーのほかに、よく使う資材や道具はありますか?

気密性能の高いポリ袋も活躍

少しめずらしいものだと、私は「ジップロック」など食品用のファスナー付きポリ袋を、商品の梱包によく使います。丈夫で気密性能が高いので、破損や水濡れを防いでくれて安心ですよ。

そういう製品は、家でも使えてよさそうですね。

あとは、封筒とガムテープ、メジャー、マスキングテープ。そして厚さが測れる定規、といったところです。私がメルカリを始めたときは、ヤマト運輸の営業所で宅急便コンパクトの箱をまとめ買いしました。これでいっぱい売れるぞ! という安心感がありましたね。

宅急便コンパクトの箱はいいですよね! コンビニでも買えますし、この箱に入れば安めの送料で送れるという目安になります。

イチオシの梱包材「宅急便コンパクトの箱」

話題に出た宅急便コンパクトの箱は、ぼくもおすすめする梱包材です。「薄型」と「箱型」の2種類がありますが、「箱型」のほうが使いやすいです。

20cm×25cm×5cmの大きさで、衣類や小型のガジェットを簡単かつ安全に梱包でき、使い勝手が非常にいいです。この箱を使うとらくらくメルカリ便の「宅急便コンパクト」サイズで、全国一律380円(税込み)で発送できます(詳しくは第3回を参照)。

ヤマト運輸の営業所やコンビニエンスストア(セブン-イレブンやファミリーマート)で購入でき、価格は1つ65円(税込み)です。5個ぐらいまとめ買いしておくと、何をこれで送ろうかな...と楽しくなりますよ。

宅急便コンパクトの箱は、たくさん買っても畳んでおけばかさばらず、組み立ても簡単。B5サイズの書籍や薄手の衣類、小型のガジェットなどを余裕を持って入れられます。

梱包は「プロ並み」でなくても大丈夫

「発送が面倒そう」という人の中には、「きれいに梱包しなくてはいけない」と考えて、なかなか踏み出せずにいる人も多いようです。言われてみれば、メルカリの経験がない人は、ECサイトから届く商品の「プロの梱包」が標準だというイメージがあるかもしれません。

実際は、中身が壊れたり箱が破れたりさえしなければ、きっちりとした梱包でなくても大丈夫です。ガジェット類はエアーキャップなどで包み、箱の中で動かないように緩衝材を詰めるか、箱を切って小さくするかして梱包すればよく、少々不格好でも、それで「悪い」と言われることはないと思います。

本や小物の梱包が、いちばん人それぞれで違いが出るかもしれません。手厚くエアーキャップで包んでくれる人や、折れないように段ボールを入れて補強してくれる人もいます。

ぼくは、一般的な書籍なら、水濡れ防止のためにビニール袋に入れて、あとは普通の封筒に入れてあれば十分かなと考えています。ただ、自分で発送するときには万が一折れ曲がりがあったら心配なので、念のため段ボールや厚紙ではさんでいますね。

梱包の例に、まゆみんさんがiPhoneを出品したときの写真を紹介します。エアーキャップにくるんでファスナー付きポリ袋に入れた状態がこちら(手紙も入っています)。これを宅急便コンパクトの箱に入れて緩衝材を詰めれておけば、衝撃や水濡れをしっかり防止できます。

梱包の達人に聞いた「梱包材をメルカリで売る」アイデア

メルカリでは、多様な属性のユーザーを集めたミートアップを頻繁に開催してユーザーの声を聴いています。ぼくも何度か参加していて、先日は「俺たちのメルカリ ブロガーズミートアップ」で主催もしたのですが。そうしたミートアップでお会いした高木つぐ美さんに、ユニークなテクニックを教えてもらいました。

梱包材はコンビニエンスストアや100円ショップで買えるものもありますが、業務用に販売されている安くて高性能な製品もあります。ただ、業務用の製品は100枚単位などで大量に買わないといけません。そこで、購入して自分が必要な分だけ確保したら残りはメルカリで売る、またはメルカリで売っているほかの人から必要な分だけ買うのだそうです。

例えば本を売るにしても、丈夫でデザインはちょっとおしゃれで、防水性があるビニール製の袋(封筒状の袋)に入れて送ったら、購入者にはちょっと喜ばれますよね。そうした袋はAmazonなどでも買えるそうですが、100枚単位で買う必要のある場合が多いため、多すぎる分は小分けにしてメルカリで売るのだとか。

高木さんは九州に住んでいたころ、欲しい梱包材を買えるお店が周囲になかったとのこと。そこで、Amazonでまとめて購入し、必要分以上は小分けにしてメルカリで売る方法を考えたそうです。
高木さんのブログはこちら。
自活ライフ

箱を準備して、気持ちを盛り上げよう!

さまざまな人とメルカリの話をして、「ちょうど箱がある」ことの効果は、思った以上に大きいと感じています。本連載の第4~5回で一緒に出品した編集のヤマダ氏は、その後もメルカリを使い続けていますが、「家に箱がないと送料も確認できないし、とたんに出品が億劫になりますね」と言っていました。

箱や封筒といったすぐ発送できる梱包材さえ手元にあれば、出品の心理的なハードルは大幅に下がるはずです。メルカリは気になるけど、これといって売るものが見当たらないという人は、まず段ボール箱などを捨てずに取っておくようにしてみてください。これからの大掃除で、「これは捨てる前にメルカリに出してみよう!」というものが発掘できると思います!

メルカリメルカリ
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イラスト:沼田健

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