【Teams踏み込み活用術】Microsoft Teams(マイクロソフト・チームズ)を使いこなす達人のワザを紹介! この連載では、企業への導入・活用支援を手がける著者による現場の利用実態に根ざした視点から、Teamsの一歩踏み込んだ活用法を解説します。
開発中の機能をチェックして今後の活用に向けて準備する
活用する機能:
メッセージセンターで新機能の詳細を確認する
新しい機能の提供が近づくと、詳細な情報がMicrosoft 365 管理センターの「メッセージセンター」に届きます。IT部門などの管理者しか見ることはできませんが、機能の説明や具体的な提供時期、場合によってはオプトアウトや無効化するための手順なども記載されています。管理者は週に1度くらいは確認し、重要な情報が届いていないかを確かめましょう。
新しい機能も次々に提供されるTeamsですが、ユーザーがそれを活用するにはどういった機能が提供されるのか、それによって何ができるのかなどを適切に知ることが重要です。そのためにも、管理者や利用推進の担当者は、こうした情報をいち早く確認し、ユーザーへのアナウンスや社内教育などに活用しましょう。
❶[メッセージセンター]には、提供が近づいた機能の詳細が表示される。
ロードマップで開発中の機能が分かる
数カ月先の新機能を知りたい場合は「Microsoft 365 ロードマップ」のサイトを見てみましょう。このサイトでは、開発中の機能やユーザーに提供を開始している展開中の機能、過去数カ月でユーザーに展開された提供中の機能の概要を確認できます。
企業向けに提供される機能は、タグに「Worldwide (Standard Multi-Tenant)」が入っています。それだけでも、本書執筆時点で140以上の機能が開発中になっているので、今後も大小含め多くの機能が追加される予定だと分かります。
以下の例では、ビデオ会議に参加する前に、カメラ映像の明るさやカメラのフォーカスを調整できる、ビデオフィルター機能について記載されています。状態が「In development」であることから、開発中だと分かります。本書執筆時点でのリリース時期は「August CY 2021」となっており、Calendar Year(暦年)の8月に予定されているようです。あくまで計画なので、必ずしもリリース時期通りに提供されるとは限りませんが、今後提供される機能を知るには非常に有益な情報です。
ロードマップには、リリース予定の機能や開発状況が掲載されている。