活用ノウハウ② 導入・認知獲得編
LINE広告/ウェブサイトコンバージョン

Q.23

資料ダウンロードを促す広告を配信したい。

イラスト

資料請求した人にフォローを兼ねて連絡をすると、来店や購入につながりやすい傾向があります。より多くのユーザーに資料請求してもらえるよう、広告でアプローチしたいです。

A

LINE広告の「ウェブサイトコンバージョン」を利用しましょう。

資料ダウンロードにつなげるおすすめ設定

ネット広告は、広告をタップしたユーザーを、WebサイトやLPに遷移させることが可能です。遷移後にさまざまな情報に触れて興味関心を持ったユーザーは、 商品やサービスについて解説したカタログや資料をダウンロードしたり、購入したりする場合があり、これらを「コンバージョン」と呼びます。

広告でも、こうしたコンバージョン獲得を目的とした広告を配信できます。まず、キャンペーンの作成で「ウェブサイトコンバージョン」を選択しましょう。

広告グループの「ターゲット設定」は、始めからターゲティングを狭めすぎないように注意してください。 LINE広告を一定期間運用すると、コンバージョンしたユーザーのデータが蓄積するので、Q.59のオーディエンスデータを活用して、広告配信するのも有効です。

ウェブサイトコンバージョンでは、ある程度の予算を確保した上で自動入札を選択するのがおすすめです。コンバージョンにかかる費用をCPA(顧客獲得単価)と呼びますが、一般的にCPAはクリック単価より割高になります。 自動入札は活用が進むほど精度が高くなっていくので、配信効果を見ながら運用改善を行い、2~3カ月は広告出稿を続けましょう。

また、コンバージョンしたユーザーは、自社の商品やサービスに興味があると考えられます。WebサイトやLPの分かりやすい位置、資料ダウンロードや商品購入後のサンクスページなどに、 友だち追加ボタンを設置してLINE公式アカウントの友だち追加を促し、コミュニケーションを取りましょう。

広告グループ設定のポイント

資料ダウンロードを促す広告を配信したい。

[ターゲット設定]は狭めすぎないよう注意。1[詳細ターゲティング]と2[オーディエンス]は、運用を一定期間続けた後で設定する。 3[コンバージョン数の最大化を目的に自動で設定]を選択すると、自動で最適な入札価格調整が行われる。 予算設定の 4[1日の予算]は施策全体にかかる予算を踏まえつつ、目標CPAの2倍を目安にして算出する。

配信効果の改善方法

さまざまなターゲティングを試す

広告の運用初期は、より配信効果の高いパターンを探してさまざまな配信設定を試す期間です。入札方法は自動入札に設定し、複数のオーディエンスデータを比較して配信効果を分析しましょう。 始めのうちはターゲティングを広めに設定し、効果に合わせて徐々に設定を変更するのがオススメです。

広告パターンを複数作成

Q.22のワンポイントアドバイスの内容を参考に、クリエイティブを作り分けた上で、少なくとも3~4種類は広告を作成しましょう。 配信効果が高かったものを参考にクリエイティブを作り分けて運用すれば、次第にコンバージョン数がアップします。

「1日の予算」をアップ

LINE広告のような運用型広告でオークションに勝つためには、1日あたりに使用する予算をアップするのも有効です。「1日の予算」は「目標CPA×1日に獲得したいコンバージョン数」で算出してください。 運用初期は、目標CPAの2倍以上からスタートするのがおすすめです。コンバージョンが安定して得られるようになったら、クリエイティブの検証を繰り返しながら徐々に目標CPAを低くしましょう。

  • コンバージョン単価(1日の予算が決まっていない場合
    目標CPA(円)×獲得したいコンバージョン数=1日の予算(円)
  • コンバージョン単価(1日の予算が決まっている場合)
    1日の予算(円)÷獲得したいコンバージョン数=目標CPA(円)

オーディエンスを活用して広告を配信

Q.68を参考に、資料請求ページやECサイトのカートページにベースコードを設置しましょう。これにより「コンバージョンしなかったものの、アクションする確度の高いユーザー」のデータが蓄積されるので、 そのオーディエンスデータをもとにLINEオーディエンス配信や類似配信(Q.60)すると、コンバージョンの増加が見込めます。

期待できる効果

  • 興味を持ってもらえそうなユーザーを狙って配信できる
  • 自動入札で効率よくコンバージョンを獲得できる
  • コンバージョン後、友だち追加してもらえればやりとりを継続可能

ワンポイントアドバイス自動入札を活用しよう

LINE広告を利用する際は、あらかじめ設定したイベント単価や予算内で入札額が自動調整される「自動入札」が便利です。

自動入札と手動入札の違い

入札方法 自動入札 手動入札
運用工数 ほぼかからない かかる
入札の調整 広告が表示されるたび、入札額が自動調整される 配信効果を確認しながら、1日に数回手動で調整
判断基準 学習元データの蓄積 運用担当者の経験や知見

自動入札の精度を高めるには、Webサイトへのアクセス数(クリック最大化)やWebサイトのコンバージョン数(コンバージョン最大化)などのデータが必要です。 コンバージョン数は、30日間で40CVが目安となります。データが蓄積されると、自動入札の精度が徐々に安定していきます。

自動入札の学習進捗の確認

自動入札の学習の進捗は、広告グループ内で確認できます。完了するまでは、入札額や1日の予算、ターゲティングなどの設定を頻繁に変更しないようにしてください。

資料ダウンロードを促す広告を配信したい。

1[i]をクリックすると学習進捗が%で表示される。

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