数値の集計
AGGREGATE
さまざまな集計値、順位や分位数を求める
対応バージョン:
AGGREGATE関数は、以下のように2種類の書式があります。
1番目の書式では、[集計方法]に従ってさまざまな集計値を求めます。2番目の書式では、[集計方法]に従って順位や分位数を求めます。[オプション]の指定により、エラー値が表示されたセルや非表示のセルを除外できます。
入力方法と引数
AGGREGATE
(集計方法, オプション, 参照1, 参照2, ..., 参照253)
AGGREGATE
(集計方法, オプション, 配列, 値)
集計方法 | 目的の集計値を得るための計算の種類を1〜19の値で指定します。詳しくは「集計方法の一覧」を参照してください。 | |
---|---|---|
オプション | 集計のオプションを以下のように指定します。 | |
0または省略 | ネストされたSUBTOTAL関数とAGGREGATE関数を無視 | |
1 | 0の指定に加えて非表示の行を無視 | |
2 | 0の指定に加えてエラー値を無視 | |
3 | 0の指定に加えて非表示の行とエラー値を無視 | |
4 | 何も無視しない | |
5 | 非表示の行を無視 | |
6 | エラー値を無視 | |
7 | 非表示の行とエラー値を無視 | |
参照 | 集計したい数値が入力されているセルのセル参照を指定します。 | |
配列 | 順位や分位数を求めたい範囲を指定します。 | |
値 | 求めたい値の順位や位置を指定します。 |
集計方法の一覧
集計方法 | 集計機能 | 同等の関数 |
---|---|---|
1 | 平均値を求める | AVERAGE |
2 | 数値の個数を求める | COUNT |
3 | データの個数を求める | COUNTA |
4 | 最大値を求める | MAX |
5 | 最小値を求める | MIN |
6 | 積を求める | PRODUCT |
7 | 不偏標準偏差を求める | STDEV.S |
8 | 標本標準偏差を求める | STDEV.P |
9 | 合計値を求める | SUM |
10 | 不偏分散を求める | VAR.S |
11 | 標本分散を求める | VAR.P |
12 | 中央値を求める | MEDIAN |
13 | 最頻値を求める | MODE.SNGL |
14 | 降順の順位を求める | LARGE |
15 | 昇順の順位を求める | SMALL |
16 | 百分位数を求める | PERCENTILE.INC |
17 | 四分位数を求める | QUARTILE.INC |
18 | 百分位数を求める(0%と100%を除く) | PERCENTILE.EXC |
19 | 四分位数を求める(0%と100%を除く) | QUARTILE.EXC |
活用のポイント
- [集計方法]で、計算の種類のうち1〜13を指定した場合は、1番目の書式を使います。[参照]にはセルやセル範囲を253個まで指定できます。
- [集計方法]で、14〜19を指定した場合は、2番目の書式を使います。[配列]には集計対象のセル範囲を指定し、[値]にはその集計に必要となる順位や百分位の値を指定します
- 1番目の書式で[オプション]を省略または0~3のいずれかを指定した場合、[参照]の範囲内にSUBTOTAL関数やAGGREGATE関数を使って集計した小計が含まれている(ネストされている)と、自動的に小計を除外して集計値を求めます。
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ExcelのSUBTOTAL(サブトータル)関数とAGGREGATE(アグリゲート)関数は、さまざまな集計値を求める機能を持ちます。数値を合計するときはSUM関数を使うことが多いと思いますが、小計行と合計行を含む表では、これらの関数の利用がおすすめです。