002 Web解析の心構え
Web担当者はアクションを提案・実行することを心がける
Webサイトを訪問するユーザーの姿は通常は見えませんが、Googleアナリティクスを導入すると、ユーザーの詳細なサイト利用状況が可視化されていきます。数多くのレポートを見るのは非常に興味深く、知的な喜びさえもたらすでしょう。
それゆえに、Googleアナリティクスが可視化したデータを上長や同僚に報告することを仕事と考え、それだけで満足してしまうWeb担当者が少なからずいます。しかし、それはGoogleアナリティクスを導入しさえすれば誰でもできることで、付加価値のない仕事です。
以下に掲載したGoogleアナリティクスのログイン画面には、「分析結果をアクションに」という文言があります。これはGoogleからWeb担当者に向けたメッセージだと筆者は感じています。データをきれいなレポートにして報告するのではなく、サイト改善を主導し、アクションを起こす(施策を実行する)ことこそ、Web担当者の仕事であるべきです。
Googleアナリティクスソリューションポイント
- Googleアナリティクスには、標準で用意されたものだけで100を超えるレポートがあります。
- 以前のログイン画面には「サイトを改善してマーケティングの投資収益率を向上」と記載されていました。このメッセージも、Web解析の本質をよく表していると思います。
Web担当者はレポート係になってはいけません。サイト改善を主導し、組織の中で率先してアクションを提案・実行する人になりましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はモノクロになります。