051 拡張eコマースの設定

サイト内に掲載したバナーのクリック率を確認する

サイトを訪問しているユーザーを特定のコンテンツに誘導する手段としてもっとも経済的なのが、サイト内へのバナー掲載です。例えば、アパレルのECサイトでは「夏物セール」「新作商品」などの特集ページを用意し、バナーで誘導する施策が考えられます。

このバナーの効果測定は拡張eコマースで実現でき、何回表示されたかを計測するには、バナーが表示されるページに以下のコードを挿入します。

ga('ec:addPromo', {
  'id': 'PROMO_1234',
  'name': 'Summer Sale',
  'creative': 'summer_banner2',
  'position': 'banner_slot1'
});

1:ec:addPromoコマンド。プロモーションの計測を行う
2:id値。引数として、プロモーションIDを指定する
3:name値。プロモーションの名前を指定する。2と3のいずれかは必須となる
4:creative値。プロモーションで使われている広告(バナー)を指定する
5:position値。広告(バナー)の位置を指定する

また、クリックを計測するには以下のようなコードを書き出します。

ga('ec:addPromo', {
  'id': 'PROMO_1234',
  'name': 'Summer Sale',
  'creative': 'summer_banner2',
  'position': 'banner_slot1'
});

ga('ec:setAction', 'promo_click');
ga('send', 'event', 'Internal Promotions', 'click', 'Summer Sale');

8:ec:setActionコマンド。「promo_click」(バナーのクリック)というアクションの計測を行う
9:sendコマンド。データをGoogleアナリティクスに送信する

拡張eコマースのトラッキングコードではビーコンを送信できないので、最後のsendコマンドによってヒットタイプ「pageview」または「event」を送信します(9行目)。上記の例ではバナーがクリックされただけでページが表示されたわけではないため、「event」が妥当です。

ポイント

  • この設定の結果は、[サイト内プロモーション]レポートで確認できます。

コンバージョンに貢献しているプロモーションを見つけられれば、掲載数を増やす、掲載位置を変えるなどのアクションにつながります。