133 コンバージョンの分析

ECサイトでの購入に至る日数のパターンを把握する

ECサイトには、ユーザーが短期間で購入を決める商品と、長期にわたって検討したあとで購入する商品があります。それぞれのパターンによって異なる販売戦略を立てる必要がありますが、その検討に役立つのが[購入までの間隔]レポートです。

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ECサイトでの購入に至る日数のパターンを把握する - できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版

このレポートで計測される日数の起点は「直近のキャンペーンから」と定義されています。キャンペーンにはカスタムキャンペーンはもちろん、参照元やメディアも含まれます。また、1日が経過したと認識されるのは「起点から24時間が経過したとき」になります。同一のユーザーが購入までに描いたシナリオと、このレポートに表示される結果の例は以下の通りです。

訪問から購入までのシナリオ

7月1日15:00 訪問(ダイレクトトラフィック)
7月2日16:00 購入
7月3日15:00 訪問(自然検索)
7月5日16:00 購入
7月6日15:00 訪問(ダイレクトトラフィック)
7月9日16:00 購入

[購入までの日数]レポートの指標

購入までの日数:1日 トランザクション数:1(7月2日の購入)
購入までの日数:2日 トランザクション数:1(7月5日の購入)
購入までの日数:6日 トランザクション数:1(7月9日の購入)

ポイント

  • 上記の例にある7月9日の購入はダイレクトトラフィックであるため、前回の参照元を上書きしません。日数をカウントする起点は、7月3日の自然検索による訪問と見なされます。
  • 起点となった訪問から購入(コンバージョン)が発生するまでの経過日数は、ワザ137で解説する[所要期間]レポートで確認できます。

購入が即決される商品、熟考される傾向のある商品を見極め、それぞれに合った販売戦略を練りましょう。