024 仕様・規約の理解
利用規約とポリシーを理解する
Googleアナリティクスの利用規約はアカウント開設時にも表示されますが、ログイン後のすべての画面のフッターにある[利用規約]からでも確認できます。全16条で構成されており、筆者が重要と考えるのは以下の点です。利用規約の文章を要約して記載します。
第2条:料金およびサービス
1アカウントにつき1か月1,000万ヒットを上限として、Googleアナリティクスを無料で利用できます。
第7条:プライバシー
Googleアナリティクスでは、個人を特定できるデータ(氏名、メールアドレスなど)や、個人を特定できるデータと関連付けられるデータをトラッキングしてはいけません。また、Googleアナリティクスを導入しているサイトでは、そのサイトのプライバシーポリシーの中で、データ収集にCookieを利用していること、およびGoogleアナリティクスがどのようにデータを収集し、処理しているのかを開示する必要があります。
さらに、[ユーザー属性]と[インタレスト]配下にあるレポートを利用する場合は、利用規約に加えて以下のポリシーにも準拠する必要があります。これらのレポートはGoogleの広告ネットワークから取得されたユーザー属性(年齢、性別、興味・関心の傾向など)を基にしているため、その旨をサイトのプライバシーポリシーで明記すること、属性データの収集を拒否(オプトアウト)する方法を紹介することなどが求められています。
Googleアナリティクスの広告向けに関するポリシー要件 - アナリティクスヘルプポイント
- 実際には、1か月1,000万ヒットを超えて無料で利用しているアカウントも多数ありますが、規約上はそれが上限となります。
利用規約は一度は熟読することをおすすめします。重要な点は社内の関係者とも共有しておきましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。