036 目標の設定
目標(コンバージョン)について理解する
Googleアナリティクスの標準の設定では、サイトの成果となる目標(コンバージョン)が自動的には記録されません。どの地域から、どのようなデバイスを使って、サイト内のどのページをランディングページとして利用したかは、何も設定しなくてもわかります。しかし、そのユーザーが期待する行動を起こしてくれたかどうかは、事前に設定しなければわかりません。
なぜなら、「ユーザーのどのような行動が望ましいのか」、つまり「何が目標となり得るのか」はサイトによって異なり、そのサイトのWeb担当者自身でしか設定できないためです。代表的な目標としては以下が挙げられます。
- 購入の完了
- メールマガジン登録の完了
- 会員登録の完了
- 問い合わせや資料請求の完了
- 特定のファイルのダウンロード
- 特定のサイトへの誘導(リンクのクリック)
- 商品詳細ページへの到達
- カートへの投入
- 1回のセッションで、一定数以上のページを閲覧すること
- 1回のセッションで、一定時間以上サイトに滞在すること
Googleアナリティクスにおける目標は、Web解析の目的である「成果と施策の紐付け」の「成果」を可視化するために必須です。上長や同僚とも相談したうえで設定しましょう。
ポイント
- 目標には、サイト内でユーザーに起こしてほしい行動を設定します。
- 1つのビューにつき最大20個の目標を設定できます。
- 上記の例のような最終的な目標だけでなく、それに至る道筋において重要なユーザーのアクションをGoogleアナリティクスの目標として設定するのも有効です。こうした中間的な目標は「マイクロコンバージョン」と呼びます。
目標は最重要な設定項目ですが、何を目標とするかは、よく考える必要があります。また、マイクロコンバージョンについても考えてみましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。