041 ビューに対するフィルタの設定
自分や関係者による内部トラフィックを除外する
Web解析に用いるデータは、顧客や潜在顧客、読者、会員など、サイトを利用する外部のユーザーによる訪問や行動にのみ基づくべきです。従って、自分や自社の社員、制作会社など、関係者のサイト利用状況はデータに含めないほうが望ましいと言えます。そのための設定が、ビューの設定にある[フィルタ]を活用した内部トラフィックの除外です。
もっとも簡単な方法としては、以下の手順のように除外したい企業・組織が利用するIPアドレス(固定グローバルIPアドレス)を指定します。システム担当者に自社のIPアドレスを確認してから設定しましょう。
管理 > フィルタ
1新しいフィルタを作成する
2フィルタの名前や種類を設定する
3フィルタのマッチタイプやIPアドレスを設定する
4フィルタが作成された
ポイント
- 除外したいIPアドレスが複数ある場合は、[前方が一致][次を含む]などのマッチタイプを選択して共通する部分を指定するか、複数のフィルタを作成します。
- Googleアナリティクスにおけるフィルタには、ほかにもレポートに適用するフィルタ(アドバンスフィルタ)があります。本書では混同しないように、ここで解説したフィルタのことを「ビューに対するフィルタ」と記載しています。
- 自社のIPアドレスは、以下のようなサイトでも確認できます。ただし念のため、システム担当者にも確認するのが理想的です。
確認くん
トラフィックが少ないサイトでは、自社からのアクセスが特に強く影響します。忘れずに除外しましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。