045 グループの設定
チャネルグループを設定して流入元のラベルを最適化する
「チャネル」とは、ユーザーの流入元(サイトへの訪問手段)をいちばん大きな粒度で分類した単位です。標準では「Default Channel Gruoping」というチャネルグループが用意されており、「Direct」「Organic Search」「Referral」といった9種類のチャネルに分類されます。
また、チャネルグループはDefault Channel Gruoping以外にも、Web担当者が独自に作成できます。例えば、以下のようなチャネルグループを作成すると、より自社サイトの分析に適したチャネルに分類できるでしょう。
自社の他サイトを独自のチャネルにする
ECサイトを運営しており、別にブランドサイトもあるとします。ブランドサイトからの流入は通常の参照トラフィック(Referral)とは分けたい場合、「Brand Site」といったチャネルに分類されるように設定できます。
メールマガジンの種類でチャネルを分ける
自社の会員にメールマガジンを送っているとします。このとき、定期的に配信しているメールマガジンと、セールを告知するためのメールマガジンではチャネルを別にして管理したい場合、それぞれを新しいチャネルとして定義します。
チャネルグループは以下の手順のように作成します。ここではDefault Channel Gruopingはそのまま残し、かつ既存のチャネルを定義しなおす手間を省くため、Default Channel Gruopingをコピーして編集する形にしています。
管理 > チャネル設定 > チャネルグループ
1標準のチャネルグループをコピーする
2チャネルの定義を開始する
3チャネルのルールを設定する
4チャネルの定義を完了する
5定義したチャネルを確認する
上記の例では、参照元のURLにimpress.co.jpを含む場合に自社のブランドサイトからの訪問とみなし、「Brand Site」というチャネルに分類するように設定しました。このとき、手順5に記載したとおり「上のほうにあるチャネルほど先に適用される」点に注意が必要です。
Default Channel Gruopingには、もともと「Referral」というチャネルがあります。このチャネルを「Brand Site」よりも上に配置してしまうと、ブランドサイトからの訪問が先に「Referral」に分類されてしまい、「Brand Site」にはデータが入りません。チャネルの順序はドラッグして変更できるので、必ず「Brand Site」のほうが上になるようにしましょう。
ポイント
- チャネルグループは1つのビューにつき25個まで作成できます。
- チャネルの全体像やチャネルグループの適用範囲については、ワザ093で解説しています。
- Default Channel Groupingと独自のチャネルグループでは、利用できる場所がかなり違います。恒久的に変更したいならDefault Channel Groupingを編集し、そうでないならば新規に作成する運用が望ましいと言えます。
システム面の知識がなくても、購入完了数などを把握することはできます。「何が、いくつ、いくらで売れたのか」は、さらに詳細な設定が必要です。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
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