054 ビューの作成とコピー
新しいビューを作成し、フィルタ無適用のビューを残す
ビューにはフィルタを適用し、内部トラフィックやテスト環境へのアクセスを除外すべきであることを解説しました(ワザ041〜ワザ042を参照)。しかし、プロパティのうち1つは、まったくフィルタを適用しないビューを残しておくべきです。フィルタはオリジナルのデータの一部を除外するものであり、除外されたデータは、どのようにしても復活させることはできないからです。
例えば、ふとしたことから「社員は自社サイトをどれくらい活用しているのか?」という質問が会社の経営層から出てきたとします。内部トラフィックを除外するビューしか運用していない場合、この質問には答えられませんが、フィルタがまったく適用されていないビューがあれば、何とか差し引きで概数を報告できるでしょう。
1つしかないビューにすでにフィルタを適用していても、以下のように新しいビューを作成するか、現在のビューをコピーしてフィルタを削除すれば、フィルタを適用しないビューを持つことができます。
管理 > ビュー > 新しいビューを作成
1新しいビューを作成する
2ビューを設定する
3ビューが作成された
ポイント
- 新しく作成したビューでは、フィルタだけでなく目標やeコマースの設定も無適用になります。
- 既存のビューの設定をできるだけ引き継いだ新しいビューを作成するには、ビューをコピーします(ワザ052を参照)。
「フィルタを何も適用しないビューを持つ」ことは、複数のビューを運用するうえでのベストプラクティスです。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。