055 プロパティの基本設定
トラッキングIDとプロパティについて理解する
トラッキングIDとは、Googleアナリティクスの設定レベルの1つであるプロパティを一意に特定するIDのことです。「UA-XXXXXXXX-Y」(XとYは数字)の形を取り、Googleアナリティクスのトラッキングコードに含まれます。
また、GoogleタグマネージャのコンテナにGoogleアナリティクスのタグを追加するときにも、トラッキングIDが必要になります。トラッキングIDは[管理]画面の[プロパティ設定]、または[トラッキングコード]画面で確認できます。
管理 > トラッキング情報 > トラッキングコード
1つのトラッキングIDは1つのプロパティに紐付くため、ウェブプロパティIDとも呼ばれます。プロパティはトラッキングビーコンを収集する単位であり、通常は1つのサイトに対して、1つのプロパティを引き当てます。また、プロパティは以下の役割も担います。
- Google AdWordsアカウントとのリンク先となる
- Google AdSenseアカウントとのリンク先となる
- Googleアナリティクスリマーケティングを作成する単位となる
- 参照元の除外や自然検索エンジンの追加、セッションのタイムアウトなどの設定の単位となる
ポイント
- 複数のプロパティに属するトラッキングビーコンを統合して解析することはできません。ただし、有償版のGoogleアナリティクス360では「統合レポート」で可能になります。
- 複数のサイトを分析するために新しいプロパティを作成する方法は、ワザ069で解説します。
トラッキングIDとプロパティは一対になっており、通常、1つのサイトに1つのプロパティを割り当てます。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。