066 イベントの設定

イベントの発生が直帰率に与える影響を調整する

標準的なイベントトラッキングでは、イベントの発生は「非直帰」として計測されます。例えば、ユーザーがイベントトラッキングをしている外部リンクがあるページにランディングした場合、外部リンクをクリックせずに離脱すれば直帰、外部リンクをクリックして離脱すれば直帰にはなりません。同様に、PDFファイルのダウンロードをイベントとして計測している場合、ダウンロードせずに離脱すれば直帰、ダウンロード後に離脱すれば非直帰、となります。

イベントトラッキングをしていなければどちらも直帰となるので、イベントトラッキングの実施によって、そのページの直帰率が下がる現象が起こります。しかし、自社サイトの方針としては、ランディングページでのPDFファイルのダウンロードは非直帰でいいが、外部リンクのクリックによる離脱は直帰にしたい、ということもあるでしょう。そうした考え方に即した設定は、以下の方法で実現できます。

onclickイベントハンドラにnonInteractionオプションを追加する

HTMLソースの<a>タグなどにonclickイベントハンドラを追加することでイベントトラッキングを実装している場合は、直帰としたいイベントにnonInteractionオプションを追加します。

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1:Amazonへの外部リンクのイベントに「{'nonInteraction': 1}」を追記する

Googleタグマネージャのタグの設定を変更する

Googleタグマネージャで外部リンクのイベントトラッキングを実装している場合は、イベントを発生させるタグの設定にある[非インタラクションヒット]で[真]を選択します。

イベントの発生が直帰率に与える影響を調整する - できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版

ランディングページでイベントが発生したセッションは、通常、直帰には該当しないと覚えておきましょう。